ベネズエラ時間の17日午前、同国のマルガリータ島で、第17回非同盟諸国首脳会議が開幕しました。会議には、各国の大統領と首相22人、副大統領と副首相11人が出席しました。ベトナムからはファム・ビン・ミン副首相兼外相が出席しました。会議の始めての討論会で、ミン副首相兼外相は、「平和・主権・持続可能な開発という目標と原則に基づいて団結の強化へ」と題する演説を行いました。
演説を行っているミン副首相兼外相(写真:VNA)
演説で、ミン副首相兼外相は、この55年、非同盟運動は世界各国の平和維持・民族独立・戦争反対・発展事業に大きく貢献していると明らかにしましたが、国際テロ、気候変動、環境汚染などにより世界情勢が複雑に推移している背景の中で、非同盟諸国はお互いに団結し合い、国際法の遵守による紛争の平和的解決、国連が提唱している持続可能な開発のための2030アジェンダの展開、気候変動対策を目的としたパリ協定の実施、南南協力を推進させる必要があると呼びかけました。
また、ミン副首相兼外相は、ASEAN共同体づくりに向けたASEANの取り組み、とりわけ、ベトナム東部海域(南シナ海)問題の平和的解決に向けた取り組みを明らかにしました。
会議で、ASEAN加盟各国は、非同盟諸国首脳会議にASEAN共同体の設立を含む東南アジア地域の発展を認めるよう提案することで一致しました。ベトナム東部海域問題について、ASEAN加盟各国は、最近の緊張に懸念を表明すると共に、1982年国連海洋法条約を始め国際法に従って紛争を平和的に解決すること、DOC=海上行動宣言の遵守、及び、COC=海上行動規範の早期作成を支持するよう非同盟諸国首脳会議に呼びかけました。