第8回メコン・日本首脳会議


ラオスの首都ビエンチャンで開催中の第28回・第29回ASEAN首脳会議と関連各会議の枠内で、7日、第8回メコン・日本首脳会議が開かれました。会議には、カンボジア、ラオス、ミャンマー、タイ、ベトナムのメコン川流域各国、及び、日本の首脳が出席しました。

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会議で、ベトナムのグエン・スアン・フック首相は、メコン川流域各国と日本との協力をさらに促進させることの重要性を強調しました。フック首相は日本に対し、ビエンチャンとハノイを結ぶ高速道路を始め、この地域の経済回路の交通インフラの整備を支援すると共に、気候変動に対応できるハイテク農業の構築についてメコン川流域各国に経験交換や技術移転を行うよう呼びかけました。

ベトナム東部海域(南シナ海)問題について、フック首相は、第8回メコン・日本首脳会議の共同声明で出された「深い懸念」を共有し、関係各国に対し、緊張をエスカレートさせる一方的な行動を取らず、自制し、1982年国連海洋法条約を始め国際法に従って紛争を平和的に解決すると共に、DOC=海上行動宣言を厳守し、COC=海上行動規範を早期作成するよう求めました。

同日午後、フック首相は安倍首相と会見した際、ベトナムの経済社会発展事業に対する日本の大きな支援に感謝の意を示しました。また、日本に対し、今後もベトナムとの経済協力を拡大し、ベトナムへのODA政府開発援助を引き続き供与するよう呼びかけました。

一方、安倍首相は、ベトナムの着実な発展を引き続き支援し、ベトナムの気候変動対策とホアラク・ハイテクパーク建設に円借款を供与すると述べました。そして、両首相は、共に関心を寄せている地域と国際問題について意見交換をし、地域の最近の複雑な動きに懸念を共有し、ベトナム東部海域での平和・安定の維持及び法支配の重要性を強調しました。

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