［ロイター］ - トランプ次期米大統領の２０日の就任式の際、デモ参加者に公共の場所の使用が認められることになりました。米当局が５日、明らかにしました。人権派の弁護士らは、公共の場所でのデモが認められない場合には訴訟も辞さない構えを見せていました。

(写真：alaskaair.com）

就任式には、最大９０万人が首都ワシントンに集まると予想され、メキシコ国境での壁建設や不法移民の追放など、トランプ氏が掲げる政策に対する抗議デモも計画されています。

抗議、あるいは祝福のためのデモを計画している３０以上の団体のうち、就任式の最中やその前後に米国立公園局が管理する土地の使用を許可されたのは、これまで３団体のみでした。これに対して「市民の権利保護パートナーシップ基金」が、６日までに許可が下りない場合は訴訟を提起すると警告、その数時間後に同局は数日中に許可の発行を始める方針を明らかにしました。

同局は、２００８年の前例にならい、国会議事堂からホワイトハウスまでのパレード沿いの土地などの管理をトランプ氏の大統領就任式委員会に委ねていたと説明しています。

同局の報道官は、ホワイトハウスの南側エリアの使用許可の管理を委員会から取り戻したとした上で、現在３０以上の申請を処理しているところですが、申請はまだ受け付けていると語りました。