習主席 独仏首脳とそれぞれ会談 経済分野で協力強化を呼びかけ

(VOVWORLD) -中国の習近平国家主席は訪問先の南米ブラジルで、ドイツのショルツ首相、フランスのマクロン大統領とそれぞれ会談しました。アメリカのトランプ次期政権が中国への追加関税などで圧力を強めることが予想される中、経済分野での協力の強化を呼びかけました。
習近平国家主席はG20=主要20か国の首脳会議にあわせてブラジル・リオデジャネイロを訪問し、19日、ドイツのショルツ首相と会談しました。

中国側の発表によりますと、習主席は「両国の経済的利益は高度に融合していて、協力は発展を促進し、未来をともにつくる機会だ。ドイツを重要な協力パートナーと見なし、引き続きドイツ企業に広大な市場機会を提供していく」と述べ、経済分野での協力の強化を呼びかけました。

ショルツ首相は「2国間および多国間の対話と協力を強化し、意見の相違を適切に解決していく」と応じました。また、習主席はフランスのマクロン大統領とも会談に臨み、「互いの強みを生かして補完し合い、ウィンウィンの関係を実現することを望む」と訴えました。

米中関係をめぐっては、中国に高い関税をかけることを掲げてきたトランプ次期大統領の就任で通商面での対立が深まることへの懸念が広がっています。

習主席としては、中国製EV=電気自動車に対する関税をめぐってEU側との対立が続くものの、EUの中核を担うドイツとフランスとの経済関係を強化し、トランプ次期政権の出方に備えたいねらいがあるとみられます。(NHK)

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