英 離脱めぐるEUとの交渉日程に遅れ生じる可能性も


英 離脱めぐるEUとの交渉日程に遅れ生じる可能性も - ảnh 1
メイ首相=Internet

イギリスの議会上院は1日、EU=ヨーロッパ連合に離脱を通知する権限をメイ首相に与える法案をめぐり、イギリスで暮らすEU加盟国の出身者の権利を保障することなどを盛り込んだ修正案を可決しました。修正案は下院で改めて審議される見通しで、EUとの交渉日程に遅れが生じる可能性もあります。

この法案は、EUとの離脱交渉の前に議会の承認が必要だとする最高裁判所の判断を受けて、イギリス政府がことし1月に提出したもので、先月8日、議会下院で可決され、先月20日から上院で審議が行われています。

与党・保守党からは国民投票の結果を尊重するため、法案を修正せずに速やかに可決すべきだという意見が出されましたが、野党・労働党はイギリスで暮らすEU加盟国の出身者に、離脱後も今と同じ権利を保障する必要があるなどとして修正案を提出しました。

上院で1日、この修正案の採決が行われ、賛成358票、反対256票の賛成多数で可決されました。

上院では今月7日まで、さらに法案の修正が必要かどうかなどについて、審議が続けられる予定ですが、今回可決された修正案は下院で改めて審議される見通しです。

イギリス政府は今月中にEUに離脱を通知するとしていますが、今後、修正案の審議が難航した場合には、EUとの交渉日程に遅れが生じる可能性もあり、審議の行方が注目されます。

ご感想

他の情報