17日、ハノイで、グエン・スアン・フック首相は在ベトナム中国大使館の紅小英大使と会見しました。会見で、フック首相は両国が貿易、投資を中心に潜在力がある分野での協力を促進すると同時に、若者間の協力を強化し、両国国民の相互理解を深める必要があると強調しました。また、フック首相は紅大使に対して、中国の各省庁、地方とベトナム側との協力計画を促進するとともに、経済、貿易、投資協力関係の問題点を徹底的に解決し、着実な発展を目指すよう要請しました。
さらに、最近、発生した複雑な海上問題に関して、フック首相は両国の党、国家の指導者が達成した共通認識や海上問題解決に関する基本的原則を厳格に実施するとともに国際法、中でも1982年国連海洋法条約を基礎に、平和的措置で紛争を解決し、DOC=海上行動宣言の完全履行、COC=海上行動規範の早期作成に力を入れる一方、ベトナム東部海域での紛争の拡大につながる一方的な行動をせず、同海域の平和、安定の維持に取り組む必要があるとの見解を示しました。
一方、中国の紅小英大使は中国の党、国家はベトナムとのあらゆる分野での協力を強化したい意向があると明らかにするとともに、ベトナム東部海域問題に関し、双方が対立を抑制し、情報交換を進め、友好関係に悪影響を与えないよう希望を表明しました。