(VOVWORLD) - 首都ハノイからおよそ200キロ離れた北部山岳地帯にあるソンラ省モクチャウ県は2025年をめどに「市」レベルに格上げするためインフラ整備などに力を入れています。これと同時に、同県は持続可能な観光開発、スマート観光都市建設にも尽力しています。
昨年、世界の観光業の「オスカー」と称されるWTA=「ワールド・トラベル・アワード」は世界の観光をリードするホテルやリゾート、旅行会社などを選出した2022年版のリストを発表し、その中で、モクチャウ高原はネイチャー・デスティネーション、自然豊かな観光地に選ばれました。現在、モクチャウ県は自然の風景、文化、観光などの価値の広報に取り組んでいます。モクチャウ県人民委員会のグエン・テイ・ホア副委員長は次のように語りました。
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「その称号を取得するのは難しいですが、その称号を守ることはさらに難しいことだと思います。そのため、今後、モクチャウ県は観光分野への投資を引き続き誘致するとともに、観光分野に携わる人材の育成を強化し、モクチャウ県を国内外に魅力的な観光目的地になることを目指しています」
モクチャウには歩行者用ガラスブリッジとして世界最長の「バックロン橋」をはじめ、モクチャウ・アイスランド・エンターテインメント・コンプレックスが活動を開始してから1年しかたっていませんが、モクチャウ県に足を運ぶ観光客にとって見逃すことができない見どころになっています。
モクチャウ観光株式会社26号のマイ・チー・トエ副会長は「年初6か月間、モクチャウアイスランド観光地を訪れた観光客の数は延べ10万人に達した。観光客の需要に応えるため、わが社はこの観光地をさらに15ヘクタールを拡大させる」と明らかにし、次のように語りました。
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「現在、私たちは投資手続きの整備に力を入れています。この観光地を拡大して、より多くの新しい観光商品を国内外の観光客に提供します」
モクチャウ県は同県への投資をさらに誘致するため、2025年までの優先的投資誘致プロジェクトのリストを作成しました。その中で、ドンサン村にあるアン村の松林に至る道路の改修、ムオンサン村にある観光地ルンに至る道路、国道43号線からモクチャウ農場の町に至る道路の改修プロジェクトなど合わせて7件の投資プロジェクトが実施されました。
モクチャウ県の投資と建設プロジェクト管理委員会のグエン・テー・ギア委員長は「今年、モクチャウ県は展開中の70件のプロジェクトを継続実施するとともに、およそ40件の新しいプロジェクトを開始する。その中で、開始する投資プロジェクトのほとんどはモクチャウ県が2025年に「市」レベル格上げするためのものである」と明らかにし、次のように語りました。
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「現在、モクチャウ県内の道路建設プロジェクトは地元で実施されている最も大規模なインフラ整備プロジェクトです。私たちは2024年内に、このプロジェクトを完了するために取り組んでいます」
そのほか、モクチャウ県は農村部や少数民族居住地のインフラ整備に配慮しています。同県は困難に直面している国境地帯にある10の村の社会経済開発に関する決議を発布しました。この2年、この決議を実施してから、前向きな成果を収めました、モクチャウ県人民委員会のレー・チョン・ビン委員長は次のように語りました。
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「困難に直面している国境地帯にある10の村の社会経済開発に関する決議には社会、経済、国防・安全保障などあらゆる分野における21の指標が示されました。こでまで、これらの21の指標のうち、12の指標が実現されました。2025年末まで、すべての指標の実現のために取り組んでいます」
モクチャウ県は2025年をめどに新農村になるすべての指標を実現し、「市」に格上げされること、および2040年にグリーン都市になる一方で、国の重点的都市となるという目標を掲げています。モクチャウ県はこれらの目標を遂行するため、2040年までのモクチャウ町の建設計画を集中的に立案しています。