(VOVWORLD) -ソップコップ県の行政府はこの目標を実現するため、子供たちを登校させることに力を入れると共に、各地区で、識字教育クラスを開いています。
北部山岳地帯ソンラ省にあるソップコップ( Sop Cop) 県はソンラ省の中心地からさらに遠く離れた所にあり、経済社会面に多くの困難に直面しています。ソップコップ県の住民の98%は少数民族で、貧困者が3分の2を占めています。
地元の住民の識字率が低いことから、同県の行政府はソップコップ県の住民が貧困状態から脱出して、豊かな生活を送れるため、すべての住民は文字の読み書きができるようにならなければならないという目標を掲げています。今日のこの時間はソップコップ県での識字教育についてお伝えします。
ソップコップ県の行政府はこの目標を実現するため、子供たちを登校させることに力を入れると共に、各地区で、識字教育クラスを開いています。これらのクラスで教員として務めているのは地元に駐屯している国境警備部隊の隊員です。
この4年間、ソップコップ県の住民の2500人が識字教育を受けており、読み書きができるようになりました。ソップコップ県教育養成室のトン・テイ・クエン副室長は「2015年、ソップコップ県の総人口の2万8千人のうちの4千5百人が読み書きができない。これは地元の経済社会発展に支障をきたすものとなった」と明らかにしました。
識字教育の効果を高めるため、同県は識字教育指導委員会を設立しました。この委員会のメンバーはそれぞれの家庭に赴き、読み書きができることの利点や読み書きができない時、受けた被害を説明してくれました。クェンさんの話です。
(テープ)
「私たちは読み書きができないことにより受けられる被害を分析してくれます。なぜ、自分の子供が栄養失調になったか?読み書きができないから子供の教育方法が分からないので。特に、薬の服用方法を読むことができなくて、間違って飲んだこともあります。そして、なぜ、他の家族の稲が自分の家族より収穫量が低くいのか?ですから、他の家族は読み書きができるから、籾の種子、肥料の使い方などを知っているからです。」
ソップコップ県は困難に直面しているため、地元に駐屯している国境警備部隊と協力して、識字教育を行ってきました。第2軍区所属経済国防団326号のチャン・マイン・クオン副団長は「毎年、私たちはソップコップ県の住民を対象とした識字教育クラスに幹部を派遣している。年初以来、私たちはソップコップ県教育養成室、および、識字教育指導委員会と協力して、識字教育クラスを5か所開設した」と明らかにし、次のように語りました。(テープ)
「現在、地元の多くの人々は経済国防団326号が開設している識字教育に参加していました。読み書きができるようになってから、地元の人々の生活も変わってきました。例えば、今、地元の少数民族の人々に対し、水牛の飼育場を高床式の家の床から他の所に移すよう勧めるのが簡単になっています。読み書きができなかった時、少数民族の人々に何を説明しても難しいだけでした」
一方、ソップコップ県に駐屯している国境警備部隊の幹部であるロ・バン・ビン中佐は「国境地帯の主権と安全保障の確保の他、近年、2人の幹部を師範業務訓練クラスに派遣した。これらの幹部はその後、識字教育クラスで教鞭をとる。現在、ソップコップ県で2つの識字教育クラスが開かれている」と明らかにし、次のように語りました。
(テープ)
「教育訓練室と国境警備部隊の幹部は地元の人々に文字の読み書きを教えてくれました。地元の人々は一生懸命勉強しています。文字の読み書きができる人々は栽培、畜産の技術を導入することができて、経済の発展に役立っています。」
地元の行政府の努力により、ソップコップ県に住む15歳から60歳までの住民における識字率が改善されているものの2020年の集計によりますと、読み書きができない人の数は3700にのぼっています。そのため、今後も、ソップコップ県の行政府は識字教育に引き続き力を入れます。ソップコップ県人民委員会のトン・テイ・キェン副委員長は次のように語りました。
(テープ)
「ソップコップ県の人民委員会は今後も引き続き学習の意義を宣伝教育してゆきます。特に、文字の読み書きができない人々を対象に学校に行くよう促します。私たちは地元に駐屯している国境警備部隊と協力して識字教育を行いますが、社会団体、支援者に対し、この事業を支援するよう呼びかけます」
ソップコップ県は識字教育を強化すると共に、小学校の普及の実施に力を入れます。これをきちんと実現するならば、ソップコップ県の住民のすべてが文字の読み書きができるようになり、豊かな生活を送れるようになると共に国の国境地帯の防衛にも貢献することでしょう。
以上、ソップコップ県での識字教育についてお伝えしました。では、今日のこの時間はこのへんで失礼します。