ハノイ便りの時間がやってまいりました。
ホアイ ご機嫌いかがですか皆さん。ホアイです。
アン こんにちは。アンです。先頃、インドに本部を置くアジア記録組織はベトナムのタンロン水上人形劇団が「一年365日、水上人形劇を上演しているアジアで唯一の劇団」という記録突破を認定しました。水上劇は年に2000回もの公演を行っているということですね。
ホアイ そうですね。今日のこの時間はタンロン水上人形劇団についてご紹介しましょう。
アン はい。いいですね。水上人形劇はベトナムの伝統演劇で、およそ1000年前に誕生したと言われています。
ホアイ 最初は農民たちの娯楽として始まり、人々の暮らしから生まれました。各村々での演目はそれぞれ違いますが、村独自の文化として育まれていきました。今日でも、ベトナム北部の農村部の多くの村には水上人形劇が残っていますね。
アン そうですね。人形と水を絶妙に組み合わせた水上人形劇は昔は旧正月テトを始め、伝統的祭りなどで上演されてきましたが、現在、この人形劇は毎日タンロン水上人形劇場で上演されています。
現場の音
この20年間、ハノイに足を運ぶ外国人観光客にとってタンロン水上人形劇は欠かせない見所となっていますね。
ホアイ そうですね。近年、他の伝統的芸術は多くの困難に直面している中で、タンロン水上人形劇は毎日公演を行っています。タンロン水上人形劇のチュ・ルオン( Chu Luong) 副総裁は次のように語りました。
(テープ)
「私たちはベトナム独特の舞台芸術である水上人形劇の美しさをピーアールするため、一年中365日公演を行っています。ベトナム人だけでなく、外国人観光客や国内外の文化研究者はこの芸術に深い関心を示してます。私たちはこの20年間、毎日、水上人形劇を毎日上演してきた結果選ばれました」
ホアイ チュ・ルオン副総裁の話でした。では、この辺でちょっとティタイムにして歌をお聴きいただきましょう。
歌 をお送りしました。
アン 話を続けましょう。タンロン水上人形劇団は伝統的人形劇400演目を基礎に実施されました。タンロン水上人形劇の演目についてですが、以前は農村の日常生活や歴史物が多かったのですが、この数年、すっかり変わって、娯楽性の高いものになりました。
ホアイ タンロン水上人形劇は若いアーチストが伝統的水上人形劇に新しい内容を取り入れることを奨励しています。タンロン水上人形劇の若いアーチストであるバク・コック・カイン( Bach Quoc Khanh) さんは次のように語りました。
(テープ)
「ベトナムの伝統的芸術の活動が多くの困難に直面している中で、タンロン水上人形劇団が「一年365日、水上人形劇を上演するアジアで唯一の劇団」という記録を突破することは喜ばしいことであり、私たちにとって大きな励ましとなっています。これはベトナムの伝統的芸術分野に携わっている芸能人にとっても朗報です」
ホアイ カインさんの話でした。タンロン水上人形劇団の公演を鑑賞する外国人観光客はベトナムの歴史や文化を理解できるようになります。先ほどのタンロン水上人形劇のチュ・ルオン副総裁は次のように語りました。
(テープ)
「一日、私たちは6~7回にわたり公演を行います。少ない日でも4~5回です。観衆の大部分は観光客、児童、そして、国内の人々です。その他、私たちは遠隔地など水上人形劇があまり知られていない各地方でも公演を行っています」
ホアイ チュルオン副総裁の話でした。国内だけでなく、タンロン水上人形劇団はこれまで世界50カ国で上演を行ってきました。また、タンロン水上人形劇団は日本、フランス、スペイン、アメリカ、ブラジル、オーストラリアなどで開かれた人形劇フェスティバルにも参加しました。
アン タンロン水上人形劇団の活発な活動はベトナムの伝統的文化を世界にピーアールすることに寄与していますね。
ホアイ そうですね。では、おしまいに歌をお聴き頂き、今日のハノイ便りを終わりにしましょう。
「 歌」をお送りしました。
リスナーのみなさん。今日のこの時間は、タンロン水上人形劇団についてご紹介しました。それでは、今日のハノイ便りの時間はここで終わります。来週のこの時間に又お会いしましょう。ごきげんよう。
Chao cac ban。