(VOVWORLD) -昔から、山岳地帯ラオカイ省のバックハー定期市は、ラオカイ省のユニークな定期市の一つとして知られています。この市場には地元に住む少数民族であるモン族、タイ族、ヌン族、ザオ族、フーラ族の伝統文化を示しています。
バックハー定期市はバックハー町の中心地に毎週日曜日に開かれます。これはバックハー町と周辺に住んでいる各少数民族の売買の場となってきました。この市場には衣装、農具、家具など生活必需品が並んでいます。
バックハー市場に来ると、観光客は豊かな料理を楽しんだり、香り豊かなトウモロコシ酒を飲んだりすることができるだけでなく、伝統文化に富んだ歌舞公演を鑑賞することもできます。
バックハー市場にある最も大きな建物の中で、ホンミーという民間歌舞クラブのメンバーは公演を行っています。バックハー市場で歌舞公演を行うことは地元の伝統文化の保存に寄与する活動の一つです。南部ビンズオン省からの観光客グエンバントゥアンさんは次のように語りました。
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「ここに来るのは 3 回目ですが、今回初めてバックハー定期市の文化を十分に理解できるようになりました。ある地方の文化アイデンティティを理解するためには急いではいけません。ゆっくり研究する必要があります」
ホンミーという民間歌舞クラブの担当者はザン・アー・ハイさんです。小さい時から、自分が出身する土地の伝統文化に興味を持ちました。長年にわたり、ハイさんはラオカイ省の文化部門で勤務しており、少数民族モン族の伝統文化の維持、保存とその価値の発揮に全力を尽くしてきました。ハイさんの話です。
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「クラブのメンバーの熱意と努力により、観光客から熱心な応援を受けました。これは本当に大きな喜びであり、私たちにとっても大きな励みでもあります」
クラブのメンバーのほとんどは若く、伝統的歌舞について何も知らなかったですが、ザン・アー・ハイさんの指導を受けることで、伝統舞踊を踊り、伝統楽器を上手に使いこなすようになり、我が国の文化の美しさをより理解できるようになりました。クラブメンバーたちと踊り終えた後、バン・ティ・トゥ・ハーさんは次のように語りました。
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「私たちはホンミークラブに参加でき嬉しいです。なぜなら、私たちはこのクラブへの参加で、伝統文化を多くの人々紹介できるようになるということです」
リー・セオ・フォンさんは、バックハー県バンフォー村の高齢者の芸人の一人です。彼は高齢ですが、ホンミークラブのメンバーに少数民族モン族の横笛であるケンの演奏方法を熱心に教えています。
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「このクラブの活動を通じて、モン族の若者に伝統文化を伝えることを望んでいます。これからのち、若い世代がモン族の伝統文化を維持、保存できるよう期待しています」
先ほどのホンミーという民間歌舞クラブの担当者であるザン・アー・ハイさんはホンミークラブのメンバーは毎週、バックハー定期市で公演を行うほか、各村や地区の歌舞公演に参加し、伝統文化の維持、保存に寄与していると明らかにし、次のように語りました。
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「観光客も歌舞公演へ参加しています。私は横笛を吹き、クラブのほかのメンバーが踊りますが、観光客も私たちと踊ります。こうすれば、私たちと観光客との関係は緊密になります」
バックハー定期市に横笛や歌声が響き渡ることはラオカイ省バックハー県の豊かな伝統文化が今も維持、保存されていることの証と言えます。