(VOVWORLD) -ハノイには四季折々の花が咲いています。この時期に、ハノイは蓮の花が咲き誇る季節です。ハノイの蓮の花は単に美しいものだけでなく、千年の歴史がある土地の文化を示すものでもあります。
道端にある花屋(写真:vtcnews.vn) |
(現場の音)
毎年6月始めから7月末まで、ハノイのいくつかの通りでは、自転車や天秤棒でピンクや白い蓮の花をいっぱい積んでいる花屋を見かけることができます。ハノイ市内テイホー地区にあるクアンアン区、トゥリエン区などで蓮の花を植えた湖や池がたくさんあることから、多くの観光客を魅了しています。
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「ハノイが好きですから、その四季折々の花も好きです。しかし、蓮の花は穏やかで、清潔な香りがするので、蓮の花には特別な感情を持っています。そのほか、テイ湖にはほかの場所にない蓮の花があるということです。」
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「ハノイにはスアンディン村、農業大学、ホン川沿いにある石原などで蓮の花が多く植えられています。しかし、私はテイ湖で蓮の花を撮影することが最も好きです。蓮の花を撮影するために最もよい時間帯は朝6時~9時までです。その時間、蓮の花が霧に包まれ、太陽の日差しの中で、蓮の花の美しさが増します」
ハノイで最も有名な蓮は、テイ湖で栽培されるバック・ジィエプという日本の白マンマンのような蓮の花です。この地のように、花が大きく、花弁が多く、長持ちの蓮を栽培できる場所はありません。クアンアン地区在住のグエン・バン・チエンさんは次のように語りました。
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「全国に蓮を栽培している場所はたくさんありますが、テイ湖の蓮ほど香りがありません。テイ湖の土壌は他の場所と異なるため、ここで蓮の栽培に非常に適しており、開花するととてもすずやかな香りがします」
蓮の花は夜に咲き、昼前には閉じてしまうため、摘み取り作業は早朝に行われます。昔から、テイ湖の周辺にあるクアンバー村、ギータム村などは蓮茶づくりの村として伝統的工芸を持っています。
テイ湖の蓮の花(写真:nhandan.vn) |
朝早くから、蓮茶を作る人々は小舟に乗って、ゆっくりと蓮田を移動して、膨らんだ蕾を次々に摘み取っていきます。そうして手にした摘みたての蓮の花の香りが逃げないうちに蓮茶作りは始まります。職人の熟練の手技と細心の注意により、ハノイの優雅な連茶が誕生しました。チャン・ハウ・イエン・テー画家は次のように述べました。
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「蓮茶を作る職人の細心の注意を払った作業を通じて、蓮茶の風味が生まれ、人間の心が育まれるようになります」
ドンダー地区に住む連茶づくりの職人の一人であるホアン・アイン・スオン氏によりますと、蓮茶はハノイの特産品とみなされており、蓮茶を楽しむのは芸術でもある。なぜなら、お茶を飲む人は一杯のお茶の中にある優雅さを味わうことができるように、繊細な心を持たなければならないからである。これはハノイの人々のお茶文化の特徴でもあると明らかにし、次のように語りました。
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「自然を愛好しているハノイの人々は蓮茶づくりに使うお茶にジャスミン、菊、ザボンの花、蓮の花など、さまざまな種類の自然の花を入れてきました。 ベトナムにはさまざまな種類のお茶がありますが、蓮茶は最も貴重なお茶です。昔から、多くの人々は蓮茶をお茶の王様と呼んだのは偶然ではありません」
ハノイの人々は蓮茶のほか、蓮の花を楽しむ趣味もあります。蓮の花は上品で素朴な美しさ、優しくすずやかな香りをしていて、見ているだけで心が穏やかになります。ハノイ市ドンダー地区のド・ティ・ハオさんは次のように語りました。
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「蓮の花の季節が来ると、ハノイの誰もが蓮の花を買って家に飾ります。特に、テイ湖の蓮の花は花びらが大きく、美しく咲きます。 また、お茶に漬けたり、ギフトとして贈ったり、蓮そのものを購入することもできます。
蓮は特別な植物です。蓮のように、根、茎から葉、雌しべ、種子、花に至るまですべての部分が有益な用途を持つ花はほとんどありません。ハノイの人々は、蓮から、ロータスの甘いスープ、おこわ、ロータスのスープ、ロータスのケーキなど、多くの美味しい料理や飲みを作ることができます。