ハノイ便りの時間がやってまいりました。
ホアイ ご機嫌いかがですか皆さん。ホアイです。
アン こんにちは。アンです。先ごろ、中部ダナン市の26歳の男性ブイ・クアン・ビン( Bui Quang Binh) さんは30日間にわたり、アセアン東南アジア諸国連合10カ国を一周する旅をしたそうですね。
ホアイ そうですねか。では、今日のこの時間はその男性の旅についてお話しましょうか?
アン ぜひ内容を知りたいですね。ビンさんは現在、中部ダナン市の英語教師として仕事をしていますが、旅行と新しい土地の探検の興味があります。
ホアイ しかし、ビンさんのアセアン10カ国を一周する主な目的は「外国人がベトナムをどのように思っているか」ということを知りたかったということのようです。
アン その他、この旅を通じて、ビンさんはアセアン各国の人々におよそ100のインタビューを行うと共に、ショット・ビデオクリップを作成しました。これらのクリップを見るベトナムの若者は外国人の目でベトナムの姿がより美しくなるように努力するということですね。
ホアイ そうですね。そういうわけで、今年5月始め、ビンさんはアセアン10カ国の旅を始めました。ビンさんはまずラオスのビエンチャン、カンボジアのプノンペン、タイのバンコクなど、アセアン各国の首都に行きました。ビンさんは「これは普通の旅行ではなく、祖国ベトナムを外国人の目で見えるためのものだ」と明らかにし、次のように語りました。
(テープ)
「私は各国の人々がベトナムのことについてどのように考えているかを知りたいのです。そして、これらの考えをベトナム人に知らせたいのです。これを通じて、ベトナム人は自国のことを深く理解できるようになります。」
ホアイ この旅の前に、ビンさんはいろいろなことを準備しました。まず、質問の他、ベトナム各地の特産品や有名な食品をも用意しました。もちろん、カメラは欠かせません。
アン 1ヶ所に留まる時、ビンさんはリュックサックからベトナム国旗をとり出し、国旗を背景に写真を撮ります。これと同時に、各国の人々の注目を集めるため、ベトナム国歌を歌います。
ホアイ 1ヶ所に留まる時間は非常に短かいので、5、6人に質問を行いました。ビンさんの話です。
(テープ)
「すばらしいことは私のこれらの活動を通じて、各国の人々はベトナムのことをさらに理解できるようになりました。例えば、私は各国の人々にハロン湾を撮った写真を見せる時、彼らは「ベトナムにはそんなに美しい風景があるとは思わなかった」と言いました。写真の他、私は緑豆のもち、ココナッツキャンディ、ベトナムの地酒などを各国の人々に試食するよう勧めました。彼らはいずれもベトナムについて驚きました。当初、彼らはアメリカ、イギリス、オーストラリアに旅行に行くつもりがありましたが、ベトナムの風景を撮った写真を見たり、ベトナムの音楽を楽しんだりしてから、ベトナムに行く気持ちになりました。私はこれらを嬉しく思います」
ホアイ ビンさんの話でした。では、この辺でちょっとティタイムにして歌をお聞きいただきましょう。
歌「生まれた町を愛する」( Toi yeu thanh pho toi)
話を続けましょう。元々英語教師であるビンさんはベトナムのことに関するアセアン各国の人々の考えや意見を集めることに有利な条件に恵まれています。特に、この旅における最も印象深いことはミャンマーに居た時、ビンさんはミャンマーのテレビを通じて、中国がベトナムの排他的経済水域と大陸棚に石油リグ「海洋981号」を設置したニュースを見ました。ビンさんの話です。
(テープ)
「その時、国内の人々が愛国心を示すため、デモを行う光景を見て、胸が躍り、泣きそうになりました。」
ホアイ その時、アセアン加盟諸国のすべての国々は中国がベトナムの排他的経済水域と大陸棚に石油リグ「海洋981号」を設置したニュースを伝えていましたから、ビンさんはアセアン諸国の人々は中国の行為についてどのように考えているかを知りたくなりました。
アン これにより、ビンさんはアセアン加盟諸国の人々がいずれも中国のこの行為を支持しませんが、その緊張を対話で平和的に解決することを望んでいます。
ホアイ 特に、ビンさんの質問に答える人々の中には、中国人もいます。ビンさんは次のように語りました。
(テープ)
「シンガポールで、私は中国人一人に会いました。その人は世界各国と中国の教科書に書かれている歴史は異なる内容があることを理解できるようになったと言いました。そして、その人は歴史の事実はどうなるかを調べたいのです」
ホアイ このように語ったビンさんはアセアン10ヶ国の一周の旅を10集のビデオクリップに編集して、すべての人々に紹介します。これまでに、3集が公開され、若者の注目を集めていますね。
アン そうですね。ビンさんはアセアン各国の人々がベトナムのことに関する感想を理解した上で、若者をはじめ、すべてのベトナム人は各国の人々のベトナムのイメージアップのために、努力することを望んでいますね。
ホアイ そうですね。では、おしまいに歌をお聴き頂き、今日のハノイ便りを終わりにしましょう。
歌:「愛するベトナム」(Thuong qua Viet Nam) をお送りしました。
リスナーのみなさん。今日のこの時間はブイ・クアン・ビンさんのアセアン10カ国を一周した旅についてご紹介しました。それでは、今日のハノイ便りの時間はこれで終わります。来週のこの時間に又お会いしましょう。ごきげんよう。
Chao cac ban。