ハノイ便りの時間がやってまいりました
ホアイ ハノイは30度以上の日が続き、すっかり夏ですが、ご機嫌いかがですか皆さん。ホアイです。
ゴック こんにちは、ゴックです。今日のこの時間は国際社会への参入を進めているベトナムの言葉の変化についてご紹介しましょうか?ホアイさん
ホアイ 中々興味深いテーマですね。現在、インターネットの急速な普及にともない外来文化がベトナムに幅広く入り込んでいます。言葉の面でも例外ではなく、外来文化の影響を受けています。特に、若者の言葉には外国語がよく使われているようになってきましたね。
ゴック 私もそう思います。
現場の音
例えば、こんな感じです。
「暑いね。大教会の前の喫茶店でちょっとレモン茶を飲んで、チャットしょうか。
OK.ちょっと待ってね。この写真をフェイスブックにアップロードしてから
ライク( Like) を集めるため、また、写真をアップロードしているんか?」
ホアイ この会話には俗語、英語、インターネットでよく使われる言葉などが盛り込まれていますね。
ゴック そうですね。言語は時代や社会の発展にともない、常に変遷しますが、若者たちは常に新しい言葉を好みますから、日常会話に外国語をよく取り込んでいます。ハノイ国家大学所属外国語大学のグェン・ミン・チャン( Nguyen Minh Trang)さんは次のように語っています。
(テープ)
「毎日の会話にちょっと英語を使うのは批判の対象ではないと思います。例えば、親友ならば、会った時、「Hi」「または「Hello」で挨拶するだけで十分です。帰る時も、「Bye」と言うだけで、十分ですよ」
ゴック 特に、長い間、国外生活を送ってきた若者は帰国してからも、日常生活の言葉の中で、外国語を使用するのは避けられないでしょう。10年間、アメリカに在留していたグェン・ティ・トゥ・ヒェン( Nguyen Thi Thu Hien) さんは次のように語りました。
(テープ)
「帰国したばかりの頃、友達と話していたとき、時々分かりにくい言葉がありました。私は長い間、ベトナムを離れて暮らしていたので、新しい言葉をアップデートしなかったからです。また、友達と話す時、時々、英語を言わなければならなりません。そのベトナム語が分からないからです」
ゴック ヒェンさんが話す通りですね。では、このへんで、ティータイムにして、歌をお楽しみいただきましょう。
「美しいベトナム」をお送りしました。話を続けましょう。
ホアイ 現在、若者たちが日常会話の中で、俗語をよく使っています。彼ら自身しか通じない時もありますが、フォンリェン( Phuong Lien) 小学校の教員のグェン・ティ・ハイン(Nguyen Thi Hanh)さんは次のように語っています。
(テープ)
「若者たちはいま多くの不思議(フシギ)な言葉を使っています。初めは聞きなれない言葉ですが、徐々に、言葉使いには創造性があるとを思っています」
ホアイ 小学校教員ハインさんの話でした。幾人かの言語研究者によりますと、これは言語の発展ルールですが、重要なことはそのルールを理解した上で、若者に新しい言葉を正しく使い、ベトナム語の美しさに悪影響を与えないということです。言語研究所のマイ・スゴック・フィ( Mai Xuan Huy)副所長は次のように語りました。
(テープ)
「国際社会への参入とグローバル化を進めることはベトナム語の発展に多くのチャンスをもたらします。ベトナム語に新しい術語や英語を取り入れることはベトナム語を豊かにしますが、英語を数多く取り入れると、ベトナム語を混乱させてしまうでしょう。ベトナム語の美しさを維持することは民族の文化の美(び)を保つことにもなります。これを実現させるならば、国際社会への参入をしながらも、民族文化の独特さを保存できます。」
ホアイ どんな国でも、言語は民族の誇りの一つであり、その民族文化の独特さの要素の一つです。言葉は補強していかないと、その豊かさはなくなる恐れがありますね。
ゴック そうですね。ベトナムはグローバル化の中にありますが、これはベトナム語の発展にとって試練でありますが、逆にチャンスかもしれませんね。
ホアイ そうですね。では、ここで歌をお聴き頂き、今日のハノイ便りを終わりにしましょう。
ゴック 「初恋」をお送りしました。リスナーのみなさん。今日のこの時間は国際社会への参入を進めているベトナムの言語の変化についてご紹介しました。それでは、今日のハノイ便りの時間はここで終わります。来週のこの時間に又お会いしましょう。ごきげんよう。
Chao cac ban。