フン ご機嫌いかがですか?皆さん、フンです。
ホアイ 今日は、ホです。フンさん、最近、アメリカのニューヨークタイムズにはアメリカ人記者マイク・イベズさんが執筆した「ベトナムの民間文化の歴史は建物に反映される」という記事を掲載しました。これらの建物はベトナムの特徴的な建築を表すもので、ベトナム文化を豊かにしているとしています。
フン そうですか。それは「ベト・フー・タィン・チュォン」( Viet Phu Thanh Chuong)という建築空間ですね。この建築空間はベトナムの有名な画家タィン・チュオン( Thanh Chuong) さんの私設空間で、ハノイ市郊外のソクソン( Soc Son) 県にあります。タィン・チュォンは漆絵で知られる現代画家です。彼の絵は風景画、美人画、仏教をモチーフにしたものなど、いろいろあります。その絵は日本で展示されたことがありますね。
ホアイ そうですね。ベト・フー・タィン・チユォンはベトナム各地から、古い建物と民芸品を収集し、建築の館と民藝館を合わせたような空間を作っています。まず、門をくぐると、大きな枝振りの大木があります。その下を進むと、約1ヘクタールの土地に大小20余りの建物が並んでいます。
フン このエリアを見学した在ベトナムアメリカ大使館のライモッド・バーハード元大使は「ある人は夢を現実化させると言っていますが、画家タィンチュオンは「現実が夢に変わる」人になったと言えます」と述べました。
ホアイ ベトナムの民間文化を研究する詩人グェン・クァン・ティェウ(Nguyen Quang Thieu)さんは次のように語っています。
「テープ」
「ベトフータィンチュオンは大規模な建築施設です。画家タィンチュオンは骨董品収集の趣味を持つ人です。彼は長い時間をかけて、骨董品を収集しながら、現在の建物を建設するため、労働者とともに仕事をしました。彼は画家であるだけでなく、労働者でもあります」
ホアイ 画家タィンチュオンは全国各地方に足を運び、絵を含めた骨董品を収集し、「美術館」ともいえる自分の家に展示し、国内外の観光客に紹介しています。
フン タィンチュオン夫人ゴ・フォンさんは次のように話っています。「テープ」
「来訪者はそこの文化空間を五感で味わうことでしょう。私たちはベトナム文化の美しさや民族の誇りを人々に伝えたいと思います。ベトフータィンチュオンを訪れた人々は、ベトナムをさらに愛する気持ちを持つでしょう。私たちはそのことを誇りに思っています」
フン フォン夫人の話しでした。
では、この辺でティータイムにして、「 故郷へ」をお届けしましょう。
ホアイ 「故郷へ」でした。では話しを続けましょう。ベトフータィンチュンオを訪れますと、人々はベトナム北部の文化を理解することができます。それは山岳地帯に住む少数民族の高床式の家や平野部のお茶を飲みながら、ハスの花の咲く所を見る東屋(あずまや)ディン亭などの建築スタイルです。観光客の一人であるグェン・バン・ホイさんの話しを聞いてみましょう。
「テープ」
「そこで、人々は昔の空間を体感することができます。かつて建設された私の家は伝統的な家屋でした。ベトフータィンチュオンでは、ハス池や農民が使用していた家具、農具を目にしながら、ベトナムの農村部の生活の理解を深めることができます。これは若い世代に役立つものです。」
ホアイ ホイさんの話しでした。現在、ベトフータィンチュオンは国内外観光客の魅力的観光スポットとなっています。ホーチミン市在住のグェン・コイ・グェンさんは次のように語りました
「テープ」
「そこには、私の両親が幼いころに住んでいた家のような伝統的な家屋があります。また、画家タィンチュオンが収集した像や茶碗、瓶などを含めた骨董品が沢山並んでいます。本当に印象深いものです」
フン グェンさんの話しでした。敷地内には、水上人形劇場もあります。これは特色ある伝統芸術でベトナムにしかありません。すべてのベトナム文化がベトフータィンチュオンに再現されています。
ホアイ そうですね、これは画家タィンチュオンさんの努力によるものです。そのご本人は次のように語っています。
「テープ」
「自分の知識や努力、文化に対する感情、創意工夫で、今のベトナムの文化空間が作られました。そこには、現物だけでなく、精神的な価値が保存されています。例えば、ベトナムの村の入り口にある門についての知識を基に、私はベトナム風の建築を持つベトフーの門を作りました。その目的はベトナム人の精神的な文化や芸術を保存したかったからです」
ホアイ 画家タィンチュオンの話でした。
フン ある人は、「ベトフータィンチュオンはベトナムの魂である」と言っています。それは過言ではないでしょう。
ホアイ リスナーの皆さん、ベトナムの文化空間を体感するために、是非、ベトフータンィンチュオンを訪れてみてくださいね。
フン そうですね。ではおしまいに、歌をお聴きいただき、今日のハノイ便りを終わりにしましょう。
ホアイ:リスナーの皆さん、今日のこの時間はベトフータンチュオンについてご紹介しました。それでは、今日のこの時間はこれで終わります。又、来週お会いしましょう。ご機嫌よう
Chao cac ban