(VOVWORLD) - ハノイ市内のホーチミン博物館は、ホーチミン主席の歩んできた足跡、人生や、ベトナムが独立に至るまでのホーチミンさんが担った役割について詳しく知ることができる場所です。この博物館は、見る人にホーチミン主席のことを理解してもらうだけでなく、ホーチミン主席の道徳や思想を国内外に広げるという役割も果たしています。
ホーチミン主席は1969年9月2日に死去し、享年79歳でした。その翌年の1970年11月25日、ベトナム共産党中央書記局は、ホーチミン廟とホーチミン博物館の建設に関する決定を出しました。ホーチミン博物館の建設工事は1985年8月31日に始まり、ホーチミン主席の生誕100周年にあたる1990年5月19日に完成しました。
ホーチミン博物館 |
現在、ホーチミン博物館は、1万7千点以上の資料や現物を保管しています、また、博物館内の図書館には約6千冊の本の他、数十年間で発行されたホーチミン主席に関する記事やニュースなども2万6千点以上あります。こうしたホーチミン博物館は全国民の目的地であり、ハノイに足を運んだことのある世界友人にとって魅力的なスポットとなっています。これまで、ホーチミン博物館を訪れた人数は700万人の外国人を含む3000万人以上で、その中には、多くの国や国際組織の指導者らがいます。
この50年間、ホーチミン博物館は国内外に残っているホーチミン主席に関する資料や現物の収集・分析に集中し、多くの貴重な資料や現物を集めることができました。文化スポーツ観光省のタ・クアン・ドン次官はホーチミン博物館の歴史を振り返り、次のように語りました。
(テープ)
「この50年間、ホーチミン博物館は、国の重要な遺産であるホーチミン主席に関する遺産の保存・発揮という党と国家に委託された任務を立派に果たしてきました。ホーチミン博物館の取り組みにより、ホーチミン主席の生涯や革命事業、思想などに関する多くの資料や現物が収集・展示され、国内外の人々にホーチミン主席のことを理解してもらえるようになりました。また、「ホーチミン主席の道徳を見習おう」という運動においてもけん引役を果たしてきました。」
ホーチミン博物館で展示されているホーチミン主席の木製スリッパ
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ホーチミン博物館は、ハノイの本館で展示するだけでなく、たまに多くの地方で展示会も開いています。また、大学や研究所などと連携してシンポジウムやセミナー、勉強会なども行っています。ホーチミン博物館のヴ・マイン・ハ館長は次のように語りました。
(テープ)
「この50年間、ホーチミン博物館は、数百回にわたりシンポジウムやセミナーを行ってきたほか、多くの研究プロジェクトを実施しました。これらの活動は、科学的価値が大きく、ホーチミン主席の生涯や革命事業、そして、ベトナムの革命歴史をさらに明らかにするという効果があります。」
ホーチミン主席は30年間外国で革命活動を行ったので、ホーチミン主席に関する資料や現物の多くは外国に残されています。そのため、ホーチミン博物館は、ロシア、中国、フランス、ラオス、日本、イスラエルなどの博物館や組織との協力を進めています。これにより、ホーチミン博物館で展示されている資料や現物はより様々で、入場者をより引き付けています。ホーチミン博物館の入場者グエン・ティ・ホン・ハインさんは次のように話しました。
(テープ)
「ホーチミン博物館は若者にとって、ホーチミン主席の思想や道徳を学ぶためのよい場所だと思います。ここでは、若者たちは、民族の革命伝統を理解し、前の各世代から伝わる民族のプライド心を培うことができます。今日の博物館は入場者でいっぱいですが、その中には若者が多いのを見て嬉しく思います。ホーチミン博物館はホーチミン主席の生涯や革命事業を物語る資料や現物が最も多い博物館の一つだと思います。これはホーチミン主席の思想や道徳を人民各層に理解してもらうためにとても重要な使命です。」
ホーチミン主席はベトナムの人々にとって民族の英雄であり、尊ぶべき父のようでもあります。そのため、ベトナムのことを理解するために、ホーチミン博物館へ行ってホーチミン主席の生涯や革命事業を調べていただければ、と思います。