(VOVWORLD) -文化部門は現代社会において伝統芸術が自らの価値を保ち、発展していくよう、様々な対策を取っています。
ハンブオム通り22番地にある文化芸術センターでの伝統的芸術公演 |
近年、社会の発展に伴い、ベトナムの伝統的歌劇であるトォン、ハットチェオ、水上人形劇、伝統的民謡カーチュなどベトナムの伝統芸術は劇場や村の祭りなど従来の公演の場だけでなく、多くの一般人が楽しめるように、公共の文化空間で上演されるようになっています。文化部門は現代社会において伝統芸術が自らの価値を保ち、発展していくよう、様々な対策を取っています。
(現場の音)
近年、ハノイを含む、全国の多くの省や市では街の中心地や広場などで伝統芸術公演が開かれ、観衆の注意を引いています。芸術家グェン・テー・ソンさんによりますと、伝統芸術が真の文化作品になるように上演空間を選ぶのは非常に重要であると明らかにし、次のように語りました。
(テープ)
「伝統芸術が劇場で上演されるのは当然のことですが、新たな空間での上演によって、またすると新たな価値が出されると思います」
一方、ハノイ国家大学文化産業と創造科目の講師ル・ティ・タイン・レさんは伝統芸術をPRするため、常設舞台を設置しなければならない。例えば、ハノイのホアンキェム地区ハンブオム通り22番地にある文化芸術センター、またはハノイのダオ・ズイ・トゥ通り50番地にある旧市街文化交流センターである」と明らかにし、次のように語りました。
(テープ)
「伝統芸術の上演は毎日、毎週、毎月決まった日にちで行われるべきだと思います。つまり、伝統芸術を観に行きたい時、いつでも、これらの場所に行くと観られるというようにです。現在、観光客は伝統芸術の公演場所や時間帯に関し、ほとんど情報を把握できません。私たちは観光客に対し、ハノイではどんな芸術公演があるか?いつ、どこで観られるのか?どんなアーチストがその公演に参加するか?チケットがどのように買えるかなどに関する情報チャンネルを設置しなければなりません」
キムガン集会所でハットチエオを公演する |
多くの専門家は現代社会における伝統芸術を維持、発現するため、教育宣伝活動を強化する必要があるとの見解を強調しました。ずいぶん前のことですが、ホーチミン市の多くの劇場は学生を対象に伝統芸術を披露し、伝統芸術の価値を学生が理解するようになりました。
(テープ)
「とても楽しかった。目を引く化粧のアーチストがたくさんいました」
「今日の演目はヒューマンストーリーでとてもよかったです」
「とてもためになる内容だと思います。面白い演技をしてくれた役者の皆さんに感謝したいです。今日の体験でベトナム固有の伝統芸能「カイルオン」への理解を深めることができました」
そのほか、ホーチミン市の芸術家は短期大学や大学で伝統芸術に関する交流会を行っています。これにより、伝統芸術の価値を若者たちに分かりやすく紹介してもらえるようになっています。北部ナムディン省の伝統的民謡ハットチェオ公演団のアーチストライ・タイン・ミンさんは次のように語りました。
(テープ)
「学校にはハットチェオを含め、伝統芸術を教える科目があります。ハットチェオについての授業をして以降、学生は学校で公演を行っています。学生たちはハットチェオに興味を持っています」
伝統芸術を維持、発展させていく、人材育成は重要な意義を持っていますが、常設の文化空間で公演を行うのは観衆が簡単にこれらの芸術を楽しめられ、伝統芸術の維持、発展に有利な条件を提示することでしょう。