竹細工

ハノイ便り

ハノイ便りの時間がやってまいりました

音楽

フン ご機嫌いかがですか?皆さん、フンです。

ホアイ 今日は、ホです。フンさん、 今日のこの時間はベトナムの竹で作られる製品についてご紹介します。
竹細工 - ảnh 1
フン
それはいいですね。昔から竹の木はベトナム人の生活と密接な関係を持ってきました。ベトナム戦争中、竹は武器として侵略者と戦いました。今日、竹で竹紙(たけかみ)やバンブートトセットや 竹扇子、バンプーバケツ、かご、箸など日用品及び美術手工芸品が作られています。

ホアイ そうですね。竹紙(ちくし)はもともと中国発祥の製紙技術です。日本とベトナムでも竹に恵まれた地域では特産品のひとつとして竹紙が漉かれていますがそれは少数派に属します。なぜなら、乾 燥に3年、それから竹を腐らせて繊維を取り出すだけで半年やそこらはかかる厄介(やっかい)なものだからです。
                                                                                             竹細工 - ảnh 2
フン
ベトナムも昔から主に使われてきたのは楮紙(こうぞか み)ですが、1948年、ベトナム北部はホー・チミンを描く2種の竹紙切手を同国の2番・3番切手として発行しました。世界広しと言えども竹紙の切手はベト ナム北部しか発行していません。

ホアイ 今日、工業化と現代化が進むなかで、、ベトナムで竹が生えている土地の面積は徐々に少なくなっています。しかし、多くの伝統職業村では、竹で美術手工芸品を作る産業は発展し、現地住民の生活改善にも寄与しています。竹で作られた製品を愛用する人も増えています。ハノイに住んでいるグェン・タィン・フォンさんは次のように語りました

「テープ」

「今日、竹原材料が沢山あります。また、竹で作られる製品の質も良くて綺麗ですので、人々に愛用されています。私は家を新築したばかりですから、竹で作られる製品を使用したいと思っています。その製品は安くて、質も木工製品と比べて 丈夫です。特に、竹で作られる美術手工芸品は室内の装飾用でもありますよ」
                      竹細工 - ảnh 3
ホアイ
フォンさんの話でした。竹は建設資材だけでなく、建築施設でも使用されています。2008年に行われたアジア建築家協会の建築コンクールで、建築家ボ・チォン・ギア(VoTrongNghia)によるさん「風と水のバルカフェ」という作品は金メダルを獲得しました。また、この作品は国際建築賞2009を受賞しました。この作品は竹で設計する構想があったそうです。

フン いいですね。

ホアイ この作品について、風と水株式会社のグェン・タン・ルォン社長は次のように語りました

「テープ」

「これは特色ある建築施設です。観光分野に携わる私は世界のいろいろな所に足を運ぶことが出来ますが、このような建築施設を目にしたことがありません。世界の普通の建築施設にはコンクリートと木材が主に使用されています。竹はベトナム民族のシンボルですので、この建築施設は民族的なものといえます。」

ホアイ ルォン社長の話でした。では、この辺でティータイムにして、クァンホ民謡の「美しい竹」をお届けしましょう。

音楽

ホァイ 「美しい竹」でした。では話しを続けましょう。竹は伝統楽器を作るための原材料でもあります。竹で出来た楽器の音は人々の心をとらえますね。

フン そうですね。竹は伝統楽器「トルン」を作るための原材料ですよ。「トルン」はベトナム中部高原地帯ターイグェン地方の「音楽の特産品」です。

ホアイ 木琴(もっきん)のような形の「トルン」という楽器、これが竹で作られているので、また木琴とは違った味わい深い音を出してくれます。あと低い音は、竹の口の前で手を叩いて演奏します。竹の音はやっぱり(いや)されます。「トルン」の音は木琴のような柔らかく、輪郭(りんかく)()感触(かんしょく)で、和音が含まれているような広がりを感じさせる音色です。
                                                                     竹細工 - ảnh 4
                                                                                  竹で作られたパソコンのキーボード


フン
2010年、ハノイ遷都1000年記念を迎えるに当たり、日本の横浜で、ベトナムの竹製楽器による「ハノイ遷都1000年記念交流公演 ベトナムバンブーコンサート in Yokohama」が開催されました。

ホアイ 当日はベトナム・ハノイ在住で、ベトナムの伝統音楽界で多くの功績を残している家族楽団「チェ・ヴィエット・ファミリー・バンド(BanNhac GiaDinh TreViet)」が来日しました。ベトナム中部にあるタイグエン地方の楽器を中心とした、独創的な竹製楽器のアンサンブルを披露しました。

フン また、ベトナムの少数民族の間で生まれた竹の打楽器トルンウッドベース、パーカッションによるバンド「小栗久美子(おぐりくみこ)トリオ」も出演しました。 同バンドは「"伝統的かつ斬新"な新感覚のサウンド」という評価を得ています。

ホアイ 今回のコンサートを企画した、トルン奏者の小栗久美子さんは、ベトナムで「チェ・ヴィエット・ファミリー・バンド」のマイ・ティ・ライさんにトルン演奏 の指導を受けてきました。コンサートについて小栗さんは「ライさんたちにはベトナムから面白い楽器をたくさん運んでいただきました。現地でも聴ける機会が少な い大変貴重なコンサートです。私も一緒に演奏をしながら、これまでの感謝の気持ちをいっぱい込めたステージを作りたいです」と話しました。
竹細工 - ảnh 5
フン
また、15日と16日東京で行われたベトナムフェスティバル2012で、日本人はもう一度、「トルン」の音を楽しむことが出来ました。ベトナムの竹琴と称される伝統楽器「トルン」の音楽活動を通じて、日本とベトナムの文化交流活動に貢献することを目的に設立された「日本トルン協 会」の紹介を兼ね、同協会の奏者代表(副理事兼任)小栗久美子さんや、ベトナムより来日された「チェ・ヴィエット・ファミリー・バンド」による演奏によ り、楽しく進行されました。

ホアイ 良いですね。ではおしまいに、歌をお聴きいただき、今日のハノイ便りを終わりにしましょう・

ホアイ:リスナーの皆さん、今日のハノイ便りはベトナムの竹で作られる製品についてご紹介しました。それでは、今日のこの時間はこれで終わります。又、来週お会いしましょう。ご機嫌よう CCB

こちらはベトナムの声放送局です。それでは、今日のこの時間は終わります

リスナーの皆さん、さようなら。

ご感想

他の情報