(VOVWORLD) -イエンバイ省チャムタウ県のソーホー村は手つかずの美しい自然風景に恵まれ、多くの観光客を魅了しています。
ベトナム全国各地には、土地に由来するユニークな歴史遺跡や文化遺跡、景勝地だけでなく、多くの伝統的な祭りがあります。これは観光を開発する上でのメリットとなり、各地方の観光ブランドを確立する重要な要素となっています。
現場の音
お聞きいただいたのは北部山岳地帯イエンバイ省チャムタウ県ソーホー全寮制小中学校の5年生のザン・アー・スアくんが演奏する横笛の音でした。小さい時からスアくんは少数民族モン族の横笛を作ったり、フエの吹き方を教わってきました。現在、スアくんは観光客の前で演奏するため、横笛の吹き方を意欲的に学ぼうとしています。スアンくんはモン族の横笛を守り、保存したいと述べ、次のように語りました。
（テープ）
「横笛を吹くことが大好きです。横笛はモン族にしかないからです。今後、多くの友達が横笛を吹けるように吹き方を学ぶよう誘います」
イエンバイ省チャムタウ県のソーホー村は手つかずの美しい自然風景に恵まれ、多くの観光客を魅了しています。地元に住むモン族の人々の生活にとって横笛は非常に重要な意義を持っています。ソーホー村人民委員会のチョ・アー・シン副委員長によりますと、この楽器を維持、保存するため、チャムタウ県人民委員会はモン族の横笛を教える教室を開設していると明らかにし、次のように語りました。
（テープ）
「モン族の人々にとって横笛は、生まれてから死ぬまで欠かせない楽器となっています。この教室を通じて、子供たちが横笛を吹けるようになり、モン族の素晴らしい伝統文化の維持、保存に寄与することを望んでいます」
一方、北部山岳地帯のバッカン省には多くの少数民族が住んでおり、各民族の伝統文化が豊富に存在しています。その中で、ユネスコにより人類の無形文化遺産として認定された「テン」という民謡があります。
バッカン省文化スポーツ観光局のハー・バン・チュオン局長は「バッカン省は観光客が地元の伝統文化を体験できるコミュニティベーズドツーリズムを集中的に開発する」と明らかにし、次のように語りました。
（テープ）
「バッカン省は8件の無形文化遺産を対象とし、無形文化遺産と観光開発を両立させるための科学研究を行いました。私たちは少数民族の人々が参加する文芸班を結成しています。これらの人々は元々農民ですが、時間のある時や夜などに観光客の前でテン民謡を公演します」
また、北部山岳地帯ライチャウ省に足を運ぶ観光客はいずれもシンスオイホ村を訪れます。標高1500メートルにあるこの村は少数民族モン族の人々が居住しているところです。この村は一年中涼しい気候に恵まれるほか、美しい自然風景があり、伝統文化も維持、保存されています。
ライチャウ省には20もの少数民族が住んでいることから、観光開発と少数民族の伝統的文化の共存共栄を主張しています。ライチャウ省文化スポーツ観光局のチャン・クアン・カン副局長は次のように語りました。
（テープ）
「ライチャウ省は民族色豊かな文化を育むことと経済開発を両立させることに全力を尽くしています。これは伝統文化のアピールのほか、地元住民の生活水準の向上にも寄与しています」
近年、伝統文化は観光開発に重要な貢献をしています。そのため、伝統文化の維持、保存と観光開発は観光の持続可能な開発のための有力な方法となることでしょう。