(VOVWORLD) - 女性歌手ミーラムさんは自分の歌を通じて、国内外の人々に生まれ故郷であるベトナム北西部の美しさを紹介し、新常態下における国内観光の振興に貢献できるよう望んでいます。
女性歌手セン・ホアン・ミー・ラムさん |
女性歌手ミーラムの歌「私の家は山腹にある」
北西部山岳地帯ラオカイ省バオタン県に生まれた女性歌手ミーラムさんのお父さんは少数民族であるヌン族出身で、お母さんは少数民族ターイ族出身です。
ミーラムさんは小さい時から、北西部の各少数民族の伝統的な民謡を夢中になって歌っていました。また、ミーラムさんは学校に通っていた当時、学校の文芸活動に積極的に参加してきました。
高校を卒業してから、ミーラムさんは北部タイグエン省にあるベトバク文化芸術短期大学に入学しました。その後、ハノイにある軍隊文化芸術大学に入学しました。民族音楽部門で活躍する歌手になる夢をもっていたミーラムさんは、歌唱力と技術の向上に力を入れてきました。
2017年、ミーラムさんはベトナムの有名なのど自慢大会の一つである「サオマイ」の民間音楽部門で優勝しました。また、翌年2018年、南部ビンロン省のテレビ局が主催した「恋の歌を歌う歌手」というのど自慢大会でも優勝しました。
その後、ミーラムさんは北部山岳地帯の美しさをピーアールするため、「北西部へようこそ」というミュージック・ビデオを公開しました。ビデオで紹介されている西北部の美しい風景と素敵な音楽は観光客をこの地に来たいと思う気持ちにさせてくれます。
(テープ)
「北西部山岳地帯に生まれた私は、北西部の人々と風景を自分のデビュー・アルバムのテーマにしました。このアルバムでは、音楽を通じて、北西部に延々と続く棚田、横笛の音(ね)、伝統的なお祭りなどを紹介しています。また、このアルバムを通じて、国内外の人々に気さくな人々と美しい風景の北西部を訪れてくれるようしたいのです」
ミーラムさんと少数民族と少数民族の女の子 |
そのほか、このアルバムには、ソンラ省、ライチャウ省、ホアビン省、ラオカイ省、イエンバイ省など西北部にある各省にちなんだ7つの新しい曲を収録しています。
歌はそれぞれの地方独自の美しい文化や習慣、風俗を紹介しています。このアルバムにライチャウ省にちなんだ歌を作曲した作曲家であるファム・ホアン・フイさんは次のように語りました。
(テープ)
「私はライチャウ省への旅をきっかけにこの歌を作曲しました。北西部の各地方は豊かな伝統文化を残していますが、作曲家としても、歌手としても、これらの独自の文化を観衆に伝えるのは簡単なものではありません。しかし、女性歌手ミーラムさんはこの歌を上手に歌いました。」
また、記者ゴー・バー・ルックさんは、女性歌手ミーラムさんは特別な歌声をもっていると言います。ミーラムさんの歌声を聴くと北西部の民族音楽のユニークな音色を実感できます。ミーラムさんの歌声には民族音楽と近代音楽が調和しています。また、ミーラムさんの外見や気さくな性格が観衆の心を奪っています。ルックさんの話です。
(テープ)
「ミーラムさんの歌声は北西部山岳地帯にちなんだ歌に新風を吹き込みました。歌声を通じて、西北部の人々と文化、日常生活に対するミーラムさんの温かい心を感じることができます。また、ミーラムさんはまだ若いのに、優れた歌唱力と技術があり、これがミーラムさんの名を広めることになっています」
「北西部へようこそ」ミュージック・ビデオ |
新型コロナウイルス感染症の影響を受けてから2年たった現在、ベトナムは国内観光の再開に力を入れています。ミーラムさんは自分の歌を通じて、国内の観光業回復に貢献することを望んでおり、多くの観光客がミーラムさんの故郷である北西部に行くことになるでしょう。ミーラムさんの話です。
(テープ)
「2年間、観光業は新型コロナにより深刻な被害を受けています。自分の歌声を通じて、新常態下における国内観光の振興を呼びかける政府に応えたいと思います。私は西北部の美しさを多くの人に知ってもらうため、北西部の観光大使になりたいのです。
今年3月に、ミーラムさんは西北部デエィンビェン省で開かれる「バンという花の祭り」で公演を行います。この祭りは毎年開かれるもので、ディンビェン省を含め、西北部に住む各少数民族の伝統文化と経済、観光業発展の潜在力を紹介するものです。観光を始めとする関連部門も含み、女性歌手ミーラムさんは自分の歌声で、観光業の回復に貢献しています。