(VOVWORLD) -ブリウ・ポさんは長年に渡り、ラン村人民委員会委員長を務めていました。
ブリウ・ポさん |
中部クアンナム省テイザン県ラン村アロ集落に住む村民にブリウ・ポさんについて尋ねると、誰でも彼のことを知っています。なぜなら、彼は、少数民族クトゥ族出身として最初の大学卒業者であり、優秀な職人という称号を持つ人、そして、農業経済発展を遂げた人でもあるからです。ブリウ・ポさんは長年に渡り、ラン村人民委員会委員長を務めていました。ブリウ・ポさんは1949年に生まれましたが、2023年でベトナム共産党入党37周年を迎えました。
ブリウ・ポさんは次のように語っています。
(テープ)
「私は、1977年にタイグエン師範大学を卒業した後、故郷に戻って、補習校の校長を務めました。そして、1989年∼2005年まで、ラン村の党委員会委員長兼人民委員会委員長を務めていました」
定年退職後、彼は、農業経済に集中しました。過去10年間にわたって、薬草の一種である巴戟天(はげきてん)の育種を研究し、成功させました。ブリウ・ポさんはまた次のように語っています。
(テープ)
「2007年に巴戟天の栽培に着手しました。当初は、森林に生息した約100本の巴戟天の試験栽培を行いました。私は、現地の巴戟天の遺伝子を保存した最初の人とされています。これは、私にとっての誇りです。現在、我が家は1.3ヘクタールの土地で巴戟天の栽培をしています。毎年、巴戟天の根を販売した収益は1億ドン、約62万円になります。その他、私はライギョ、およびソウギョを養殖しています。魚の販売による収益は、年間2億1000万ドン、約131万円に上ります。村民たちにも巴戟天の栽培技術を教えていますよ」
これまでに、ラン村アロ集落だけでなく、テイザン県全体では、巴戟天の大規模な栽培がおこなわれています。行政当局は農家に巴戟天の種子の購入を補助したり、栽培技術を教えたり、収穫後の製品を買い付したりしています。
ラン村人民委員会のブリン・ミエン委員長は次のように語っています。
(テープ)
「ブリウ・ポさん一家は、ラン村に多大な貢献をしてきました。さらに、彼はテイザン県における有力者でもあります。彼は村民たちが見習うべきお手本とされています」
有力者としての役割で、ブリウ・ポさんは地元の社会活動に先駆けています。テイザン県公安局のゴ・バン・ティン副局長は次のように明らかにしました。
(テープ)
「ブリウ・ポさんは、威信のある人です。彼は懸け橋の役割として、村民に党の政策、国の法律を積極的に宣伝しています。これにより、村民たちは党の政策、国の法律を深く理解し、遵守するようになっています」
ブリウ・ポさんは経済発展を遂げた人であるだけでなく、小説や詩を書いたり、口笛を上手く吹くことも出来ます。彼は、若者に少数民族クトゥ族の文化を積極的に伝えています。2019年に、彼はクトゥ族の文化の保存に貢献してきた功績により、「優秀な職人」という称号を授与されました。