(VOVWORLD) -東北部クアンニン省ハロン市キートゥオン村に住む少数民族ザオ族出身のバン・バン・ホンさんは、タケネズミの飼育に巨額の資金を投じることにより、年間、数万米ドルの収益を得ています。
タケネズミとは、体長20~50センチのネズミの仲間であり、見た目はモルモットを大きくした感じで、竹などの植物を食べる動物です。タケネズミの肉はタンパク質が多いので食用とされています。東北部クアンニン省ハロン市キートゥオン村に住む少数民族ザオ族出身のバン・バン・ホンさんは、タケネズミの飼育に巨額の資金を投じることにより、年間、数万米ドルの収益を得ています。
ホンさん |
以前、ホンさん一家は、稲作とアカシアの栽培をしていましたが、収入が不安定で、ギリギリの状態で生活をしていました。ある日、偶然、タケネズミの飼育に関する文書を読みました。それから、タケネズミの飼育方法を身に付けました。6年前に、野生タケネズミを試験的に飼育しました。当初、多くのタケネズミは病気で亡くなり、また、成長も遅かったそうです。しかし、彼はその原因を究明しながら、タケネズミの飼育を続けています。現在は、300匹のタケネズミを飼育しています。
ホンさんは次のように語っています。
(テープ)
「他の動物と比べ、タケネズミの飼育方法は簡単で、手間もかかりません。タケネズミは主に竹しか食べませんので、毎日一回竹を採りに行くだけです。また、トウモロコシも食べます。我が家はトウモロコシを栽培していますので、1日1回、または、2日おきにトウモロコシを食べさせます。現在は、タケネズミの飼育とアカシアの栽培を同時に行っています」
毎日、ホンさん夫婦は、交代でタケネズミの飼育場を掃除したり、竹を採りに行ったり、タケネズミの交配をしたりします。ホンさんの奥さんは次のように語っています。
(テープ)
「タケネズミの飼育では、個体が餌を食べるか否かに注意する必要があります。もし、餌を食べなければ、その個体の歯が折れていないか、お腹が痛くないか検査して、ただちに処理しなければなりません。出生時のタケネズミ、または、授乳期の母タケネズミの飼育にもっとも気を付けることです。授乳中の母タケネズミには、ご飯とサトウキビを食べさせます。そうすると、母タケネズミの授乳時の乳の量を増やすことができます」
毎年、母タケネズミは、2回~4回、それぞれ2匹から6匹産みます。通常、出荷時には体重900グラム~1.5㎏まで成長します。子タケネズミは離乳後約1か月半で、300グラム∼400グラムになります。現在、食用タケネズミの価格は、1㎏あたり60万ドン~65万ドン、約3600円~3900円となっています。
キートオン村青年同盟のバン・ティ・リエン書記は次のように明らかにしました。
(テープ)
「ホンさんは、現地の社会経済開発に大いに貢献してきました。彼は、タケネズミの飼育で成功しました。地元の青年同盟は、タケネズミの飼育、鶏の飼育、およびコミュニティーツーリズムを集中的に開発する方針です」
村にある幾つかの世帯では、ホンさんから教わったタケネズミの飼育技術を導入して、タケネズミの飼育に成功しました。これにより、タケネズミの飼育は、経済成長の推進、貧困解消、青年の就労に貢献しています。