ペーパークイリングの作品づくりで起業に成功したレー・ティ・ムイさん
(VOVWORLD) -ペーパークイリングとは、細長いテープ状の紙を細い棒状のものでクルクルと巻き、さまざまな芸術的な模様をつくり出す手工芸です。
ムイさんとペーパークイリングの作品 |
ペーパークイリングの作品づくりは、知る人もまだ少ない新しい職業ですが、中部高原地帯テイグエン地方ダクラク省クロンパック県エアクアン村に住むレー・ティ・ムイさんは、ペーパークイリングの作品づくりを開発し、多くの女性に安定した収入をもたらしています。この6年間にわたり、彼女は、貧困な状態にある30人余りの女性にペーパークイリングの作品づくり方を教え、仕事を斡旋しました。
これらの女性の一人は次のように明らかにしました。
(テープ)
「最初、ペーパークイリングの作品づくりの学習はとても難しかったです。当時は、一日に1枚のペーパークイリングカードも完成させることができませんでした。でも、だんだんと慣れました。美しい作品を出来上げるためには、手先の器用さだけでなく、創造力と集中力が求められます」
ところで、ムイさんがペーパークイリングの作品の作り方を知ったのは27歳になった2017年でした。2018年までに、エアクアン村女性会から2千万ドン、12万円程、および社会政策銀行から5千万ドン、約31万円の融資を利用して、ペーパークイリングの作品づくりを開発することにしました。
ムイさんは次のように語っています。
(テープ)
「現在、我が工場は30人の労働者を雇っています。ダクラク省とザライ省にそれぞれ支店が設置されています。私たちが作ったペーパークイリングの作品は、ベトナムの各地方の特色や各民族のユニークな文化が表現されています。国内外の人々にこれらの作品を広くPR、紹介するために、更に多くの支店を開設する方針です」
現在、ムイさんの工場は毎月およそ5000点のペーパークイリングの作品各種を制作しています。低価格の簡単なグリーティングカードから、高額の大型風景画、肖像などがあります。さらに、ムイさんは、大手企業の注文を受けて設計、生産しています。
クロンパック県女性会のホー・イエ・クヌル会長は、「ムイさんのペーパークイリングの作品製造工場は、多くの女性、とりわけ身体の不自由な女性の就労に貢献している。地元の行政当局は、このモデルの拡大、ペーパークイリングの作品の消費を補助する方針である」と明らかにし、次のように語っています。
(テープ)
「生産活動において多くの困難に直面しているものの、ムイさんはそれらを乗り越え、生産工場の発展に努力する傍ら、多くの女性の就労を助けてきました。クロンパック県女性会はこの生産モデルの拡大に便宜を図ります」
ムイさんは、外国市場への進出、観光みやげの開発を目指し、ペーパークイリングの作品とデザインの多様化を進めています。