ベトナム中部高原地帯テイグェン地方に住む多くの少数民族は、生産活動に先進科学技術を導入したお陰で、豊かな生活を送ることができるようになりました。ダクノン(DacNong)省トゥイ・ドク(TuyDuc)県ダク・ティック(DacTich)村に住むディウ・ロクさんはその大勢にいます。
63歳になるデェウ・ロクさんの話によりますと、以前、彼の家庭は、大変貧しかったそうです。ロクさん夫婦には10人の子供がいて、多くの田畑がありますが、農作業は上手くゆきませんでした。2000年頃、ゴムの木の融資プログラムが開始すると、彼はこのプログラムに参加しました。当初、彼は2ヘクタールのゴムの木栽培をしました。同時に、農作業と畜産の訓練コースにも積極的に参加しました。デェウ・ロクさんはゴムの木だけでなく、コーヒー、コショウの栽培方法についても勉強しました。これまでに、デェウ・ロクさんの家庭には、各種の工業用樹木の栽培面積があります。その他、日本のサツマイモをも栽培し、その年間収入は1億ドンに上っています。
デェウ・ロクさんはゴムの木栽培のお陰で、豊かな生活を送ることができるようになった。
これについてデェウ・ロクさんは次のように語りました。(テープ)
「コーヒー、ゴムの木の栽培、畜産の訓練コースに参加したお陰で、私は経済発展しました。現在、私の家庭だけでなく、多くの家庭がゴムの木を栽培していて、豊かな生活を送っていますよ。」
デェウ・ロクさんは、村人にゴムの木の栽培のし方を案内しています。そのため、地元のゴムの木栽培プロジェクトは予想外の成功を収めるようになりました。現在、現地では1500ヘクタールのゴムの木が栽培され、その中の900ヘクタールから
樹脂液が採取できます。
デェウ・ロクさんについて、ダク・テック村高齢者協会のデェウ・ノイ会長は次のように語っています。(テープ)
「デェウ・ロクさんは、栽培や畜産の訓練コースに積極的に参加しています。そのため、彼は、先進技術を上手く応用するようになりました。現在、彼の家庭は、家畜の他に、ゴムの木、コーヒー、コショウ、カシューナッツなどの栽培を行なっています。さらに、彼は恵まれない村人に対しても援助物資を提供していますよ。デェウ・ロクさんは、貧困解消・経済発展において手本となっています。」
デェウ・ノイ会長はこのように語りました。
その上、デェウ・ロクさんはゴムの木の栽培地が空き地に、サツマイモ、トウモロコシ、豆などを栽培しています。彼は「先祖代々から継承した土地のお陰で、私の家庭は豊かになった。栽培のためには、土地を維持しなければならない。」と述べています。