ルクセンブルクで開かれていたASEM外相会合は6日、2日間の協議の成果を盛り込んだ議長声明を採択して終了しました。
会議後の記者会見(写真:Vietnam+)
声明では、中国がベトナム東部海域いわゆる南シナ 海で人工島の造成など海洋進出を進め、アメリカなどと対立が深まっていることを念頭に、地域名は示さなかったものの、「力の行使や一方的な行動を避け、海 洋上の争いは平和的に解決することで一致した」として、国際法に基づいて海洋上の安全や航行の自由を守る重要性を強調しました。
ベトナム東部海域での中国の海洋進出を巡っては、会議に出席した岸田外務大臣が、海洋上の「法の支配」の徹底を求め、各国に理解を求めました。
議長を務めたEU=ヨーロッパ連合のモゲリーニ上級代表は記者会見で、声明の内容について「会議参加国の間で立場や主張の隔たりがあったのは確かだが、建設的な協議を進めることができた」と述べ、最終的に一致点を見いだした成果を強調しました。