ベトナム時間27日未明、第70回国連総会出席のためにニューヨークを訪問中のチュオン・タン・サン国家主席は、アメリカ在留ベトナム人の代表、留学生、国連駐在ベトナム代表団のメンバー、アメリカの人々と会合を行いました。
席上、サン主席は、アメリカ在留ベトナム人が団結して、母国に心を向け、母国の発展事業と所在国の発展事業に力を合わせることや、アメリカの友人らがベトナム・アメリカ全面的協力関係の発展を支持することなどに対する希望を表明しました。
サン主席は、「ベトナムは全方位外交政策と国際社会への参入を実施しており、各国際組織に参加し、国連の平和維持活動などを通じて国際社会にさらに貢献していきたい意向がある」と強調しました。
サン主席は次のように語りました。
(テープ)
「東南アジアとアジア太平洋地域の平和、安定、発展に対する深刻な試練の1つは、領海紛争です。特に、中国が国際法とDOC=海上行動宣言などを無視して、ベトナムのチュオンサ群島で、大規模な岩礁埋め立てと人工島建設を行っていることは国際社会に深い懸念を引き起こしています。ベトナムの党と政府、国民は、国の独立、主権、領土保全を断固として保護し、あらゆる紛争を1982年国連海洋法条約や、DOCをはじめ国際法に従って、平和的措置で解決するという立場を堅持しています。アメリカ在留ベトナム人とアメリカの友人達がベトナムのこの立場を支持するよう期待しています。」
このように語ったサン主席は、2013年に行われた自らのアメリカ訪問と最近行われたグエン・フー・チョン党書記長のアメリカ訪問以来、ベトナムとアメリカとの関係が積極的に発展していることに喜びのイを表明し、「今後、この関係は2国間だけでなく、多国間関係にも拡大する」と確信しました。
さらに、「国外在留ベトナム人はベトナム民族の切り離すことができない一部である」と強調した上で、「今後も、アメリカ在留ベトナム人共同体が両国の全面的協力関係の強化に寄与していくよう」呼びかけました。