2日、グェン・タン・ズン首相はベトナムを訪問中のフィリピンのデルロサリオ外相と会見を行いました。
グェン・タン・ズン首相とフィリピンのデルロサリオ外相との会見(写真:VGP/Nhat Bac)
会見で、ズン首相は「これまでに達成されてきた両国間の協力関係の結果を基礎に、両国は関係を新しい発展段階に押し上げるために引き続き努力しなければならない」と強調しました。
また、ズン首相は「中国がベトナムの排他的経済水域と大陸棚に石油リグを違法に設置したことはこの海域の情勢を悪化させている」というデルロサリオ外相の見解で一致すると共に、この海域で領有権を主張している国々やASEAN加盟諸国は国際司法機関への中国提訴をも含め、中国の行為を阻むために戦う必要がある」と強調しました。
さらに、双方は国際社会に対し中国を批判する声をあげるよう呼びかけています。これより前に、フィリピンのデルロサリオ外相はベトナムのフアム・ビン・ミン副首相兼外相と会談を行いました。
会談で、双方はASEAN加盟諸国と協力して、ASEAN共同体構築に引き続き努力すると共に、地域内の協力におけるASEANの中心的な役割を強調しました。また、両外相は「ASEANは海上問題を含め、地域内の重要な問題に責任感を示す必要がある」と述べました。