ベトナム東部海域問題シンポジウム、オーストラリアで開催
1日、オーストラリアの首都キャンベラで、同国駐在日本大使館はASPIオーストラリア戦略製作研究所と協力して、ベトナム東部海域、いわゆる南シナ海問題に関するセミナーを行いました。セミナーには、この海域と東南アジアに関する専門家を含む約60人の関係者が参加しました。
セミナーの風景(写真:VNA)
セミナーで、専門家らは、ベトナム東部海域では、関係各国、及び、大国の間の戦略的競争が展開されているが、この海域には、戦略的バランス及びバランスを作り出す機構がまだないとの見解で一致しました。また、この海域での中国の行為を監査するのは国際社会の試練になっているとしています。
フィリピン駐在オーストラリア大使館のマイルズ・クパ大使は、オランダ・ハーグのPCA常設仲裁裁判所が、フィリピンの提訴について管轄権があると判断したことは良い兆しであるが、中国の意図を止めさせることはできないであろうとの考えを示しました。
一方、オーストラリア戦略政策研究所のピーター・ジェンニングズ所長は、アメリカは、中国の行為をけん制するため、この海域の航行の自由を守る行動をよりとると明らかにしました。