「ホアンサ、チュオンサ両群島:歴史的な事実」シンポ(2)
20日、中部ダナン市で、「ホアンサ、チュオンサ両群島:歴史的な事実」に関するシンポジウムが開かれました。これには国内外の大学の著名な研究者、学者、専門家など合わせて100人あまりが参加しました。このシンポジウムは、中国がベトナムの排他的経済水域と大陸棚に掘削設備を不法設置した直後にこの海域の状況が複雑に推移している背景の中で行なわれました。
席上、オーストラリア国防学院のClyte Thayer教授は「中国がベトナムの排他的経済水域と大陸棚に掘削設備を一方的に設置した事は領有権紛争を巡る歴史的政治的法的問題を出ている。」と強調し、「現在の海上紛争は国際法、中でも1982年の国連海洋法条約に従って解決されるべきだ」と明らかにし、次のように語りました。
(テープ)
「私たちはこの掘削設備を巡る問題とその影響について国連安全保障理事会において討議しなければなりません。勿論、中国は安保理のメンバーでなので、この問題の討議に参加するはずです。なぜなら、国連は中国に対し掘削設備の撤去を求める仲介役を果たすことが出来るからです。」
なお、2日間の日程で開かれるこのシンポジウムでは、ベトナム東部海域におけるホアンサ、チュオンサ両群島の役割、アジア太平洋地域の平和と安全保障に対する両群島の領有権紛争の影響、国際法の角度から見た両群島に対するベトナムの領有権の確立と執行、ホアンサ、チュオンサ両群島の領有権紛争への解決策、及び、中国がベトナムの排他的経済水域と大陸棚に掘削設備を不法に設置した事などについて討議されています。