写真:朝日新聞
2日付けの各国報道機関は中国側がベトナムの排他的経済水域と大陸棚に石油リグを不法に設置したことを引き続き批判しています。
NHK=日本放送協会は「アジア安全保障会議」に出席するためにシンガポールを訪れた小野寺防衛大臣は、ベトナムのタイン国防相と会談し、中国が海洋進出を強めベトナム東部海域や、東シナ海で緊張を高めている問題は、国際法に基づき対話によって平和的に解決すべきだという認識で一致した」と伝えしました。
また、NHKは「小野寺大臣は中国の軍艦がベトナム漁船に圧力をかけており、特に、ベトナム漁船が中国船に体当たりされ転覆した事件を大変憂慮した」と伝えしました。
一方、アメリカのVOA放送は「アメリカはアジア安全保障会議で中国を警告する」と題する記事を伝え、その中で「ベトナム側は、中国当局の挑発行動を前にも自制し、国際法に沿って、平和対話を通じて紛争問題を解決するよう呼びかけている。ベトナムは中国側がベトナムの排他的経済水域と大陸棚から石油リグを撤去するように国際司法に提訴する可能性が高まっている」と報じました。
こうした中、オーストラリアの新聞「シドニー・モーニングヘラルド」はオーストラリアの国防相とアメリカの国防長官がベトナム東部海域いわゆる南シナ海の問題を巡り会談したことに関するニュースを伝え、その中で、オーストラリアの国防相の発言を引用し、「中国はこの海域を一方的に不安定化させている」と強調しました。