この数日間、国際世論はベトナム東部海域、いわゆる、南シナ海における緊張情勢に懸念を表明し、その中で、中国がフィリピンなどと領有権を争う南シナ海まで一枚に収めた地図を認可したことが注目されています。
フィリピン外務省報道官(写真:AP)
26日に発表されたフィリピン外務省の声明は中国のこの地図に対して「野心的な拡張主義」だと非難しました。
一方、26日付のアメリカの国外向け放送局、VOAのウェブサイトはベトナム東部海域に関する記事を掲載し、その中で、この海域での緊張が緩和される兆しが見えない」と伝えました。また、東アジア・太平洋問題担当ダニエル・ラッセル国務次官補は「南シナ海と東シナ海における中国の最近の動きを批判し、これは不一致と紛争の解決に関する外交手段と平和的措置を軽視した行為である」と強調しました。
フランスのカトリック系日刊紙『ル・クロワ』のインタビューに答えた際、FRS・フランス戦略研究財団アジア部門長ヴァレリー・ニッケ氏は「中国は国内の不安を隠すため、南シナ海と東シナ海における野心的な拡張主義を利用している」と述べました。