ビン報道官
15日ハノイで行われたベトナム外務省の定例記者会見で、外務省のレー・ハイ・ビン報道官は「中国が石油リグをベトナムの排他的経済水域と大陸棚に不法に掘削設備を設置していることに反対するため、この数日間、ベトナムは様々なレベルと形式で、中国側と対話を行ってきたが、中国は依然として違法な行為を維持、拡大させている。中国は軍艦を含め数多くの護衛船を動員し、領有権を確保する任務を果たしているベトナムの船舶の活動を妨害したり、脅かしたりした。ベトナムは中国のこれらの行為に強く反対し、中国が石油リグ「海洋981号」とすべての艦艇、航空機をベトナムのベトナムの排他的経済水域と大陸棚から撤収し、同様の行為を繰り返さないよう要求している。ベトナムは自国の正当な権利を守るため、平和的解決策を優先しながら、国際法を基礎に必要が措置を引き続き取る」と明らかにしました。
ベトナムがフィリピンと協力して、中国に圧力をかけるという発言に関して、ビン報道官は次のように語りました。
(テープ)
「これは根拠のない発言です。ご存知のように、先頃行われたアセアン外相会議で、アセアン外相らはベトナム東部海域に関する声明を発表しました。これは地域内の平和、安定に対するアセアン加盟諸国の深い憂慮と団結精神、高い責任感を示しています」
このように語ったビン報道官は、中国の違法な行動に反発しベトナムの理に適った要求を支持する各国、国際組織、個人、また、この事件を正確かつ客観的に伝えている国内外の報道機関に対し感謝の意を表明しました。
一方、中国のベトナム領海侵犯行為をきっかけに、13日、南部ビンズオン省にある工業団地で起きた労働者による中国抗議デモに関し、ビン報道官は「愛国心と祖国の独立、主権を確保する決意を示すことは正当な行為であるが、法律に従わなければならない。ベトナムの当局者は過激者を逮捕し、厳罰に処する」と明らかにし、次のように語りました。
(テープ)
「中国を含め外資企業の財産を破壊することは幾人かの過激分子の行為に過ぎません。これはベトナム国家と国民から批判を受けています。現時点で、この地域の状況は安定を取り戻しました。私たちは人的物的の安全保障、また、外資企業を含め、各企業の権利を確保するため、あらゆる手を尽くします」