外務省、海上紛争で記者会見


すでにお伝えしましたように、23日、ベトナム外務省は中国がベトナム排他的経済水域と大陸棚に石油リグ「海洋981号」を不法に設置した事件に関する国際記者会見を行いました。

中国側が石油リグを搬入した5月1日以来、外務省が国際記者会見を行うのは今回で3回目で、世界各国から記者およそ200人が参加しました。

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ベトナム海上警察司令部のトゥ参謀長官(写真:qtv.vn)

グェン・タン・ズン首相はフィリピンで開かれていたWEF=世界経済フォーラムで、外国メディアのインタービューに答えた際、「ベトナムは決して独立や主権を実質的でない平和や友好と交換しない」と強調しましたが、今回の記者会見で、外務省国境問題担当局のチャン・ズイ・ハイ局長はズン首相のこの発言に触れ、「国の主権は金よりも貴重なものである 」と強調しました。

一方、外務省の法律・国際条約担当局のグェン・ディ・タィン・ハ局長は次のように語りました

(テープ)

「国連加盟国であり、UNCLOS=1982年国連海洋法条約の加盟国でもあるベトナムは、紛争解決を目指す全ての方法を使用する権利があります。ベトナム政府もあらゆる方法を辞さないと確認しました。政府の法律面のコンサルタント機関として、我々はすべてを準備して、中でも、国連憲章とUNCLOSに沿って国際司法への提訴の可能性もあります」

一方、チャン・ズイ・ハイ局長は中国側が両国の国境地域に軍隊を集結しているという情報を否定した上で、「先頃行われた両国の外務次官による会見で、双方は武力を行使しないことで一致した」と再確認しました。

また、ベトナム海上警察司令部のゴ・ゴック・トゥ参謀長官は、中国外務省がこのほど発表した「ベトナム側が中国の船舶に意図的にぶつかって、挑発行動を行った」という情報について「これは中傷論調である」と拒否し、次のように語りました。

(テープ)

「現場の状況を見極めましたが、5月20日、中国の137隻の船舶は石油リグの周辺海域に集まり、その中、4隻の戦艦や、航空機もありました。中国の艦船は大型の放水砲、高効率の照明器具などを使用して、ベトナムの船にぶつかって脅かしました」

このように語ったトゥ参謀長官は「ベトナムの護衛船はスピーカーを使用して、中国側が挑発行為を直ちに中止するよう求めている」と強調しました。

更に、ベトナム石油ガスグループのド・バン・ハウ会長は、中国が5月16日に発表した「ベトナム側はこの海域で57カ所の油田と37の石油掘削機を設置した」という中国側の情報を拒否し、「ベトナム国会は国連海洋法条約を批准した直後の1996年以来、ベトナム石油ガス開拓活動は自国の排他的経済水域に属する200海里の範囲以内に実施されているだけである。ベトナムは外国企業と99件の契約書を締結し、30箇所の油田がベトナムの排他的経済水域と大陸棚内で開発されている」と反論しました。

また、外務省のレー・ハイ・ビンスポークスマンは「ベトナムはアセアンと国際共同体の支持を得ている。今後、国際場裏で自国の領海主権を引き続き保護していく」と強調しました。

 

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