ご機嫌、いかがですか、皆さん。
近年、ベトナム各地では「故郷の海と島」をテーマにした様々な文学、文化、芸術活動が活発に行われています。これらの活動はベトナム東部海域つまり南シナ海におけるベトナムの領海主権を確認するための行動プログラムの一環です。文学分野においては著名な詩人チャンダンクァーによる「沈んだ島」という作品が国内外で好評を得れば、音楽分野ではベトナムの海や島を讃える有名な歌もあります。今日のこの時間は「海と島」をテーマにした歌をお届けします。
中部カインホァー省には海岸線に沿う美しい町があります。ニャチャンという名のこの町はベトナムの有名な観光スポットとなっています。でははじめにニャチャン町を讃える歌、「海辺の町」(Pho bien)をどうぞ
「海辺の町で出会った
たった一度話したが親しく感じた
約束しないが君を訪ねた
君の家への道は狭い
誰かのドアは開いたまま
誰かが波のメロディーを聞いている」
チュォンサー群島は中部カインホァー省に、そしてホァンサー群島はダナン市の沖合いにあります。昔からその両群島はベトナム中部の人々にとって馴染み深いものなってきました。この両群島の風景並びに住民の美徳とを讃える数多くの歌が生まれました。では次に「近いよチュォンサーよ、」(gan lam truong sa oi)をお送りします。
「私の故郷よ、広々とした太陽の真ん中
こちらはチュォンサー群島、
あちらはホァンサー群島
数千の嵐を乗り越え
波に乗って、遠く沖合いに向かう船
君の目は船に向かって、小さくなる船
海洋の真ん中に数千の珊瑚の花が咲き誇っている
私たちの愛を子守する波」
ではおしまいに「夕暮れの海の歌」(Bien hat chieu nay)をお送りします。
「青い空の地平線が日差しを呼んでいる
船は楽しく、風は甘い
君の微笑みは美しい
カモメの翼は白い雲と一緒に広がっている
魚の群れと共に、広い海に向かっている
海洋の憧れを讃える歌」
いかがでしたか、皆さん、今日は「海と島」をテーマにした歌をお届けしました。それでは今日の音楽散歩道はこれで終わります。来週のこの時間をまたお楽しみに御機嫌よう。