中部高原地帯テイグェン地方に古くからある避暑地ダラットは多くの有名な観光スポットがありますが、その中でも、二つの大教会を抜きに語ることはできません。これらの教会を訪れたことがある観光客はだれもが深い印象をもつことでしょう。

ダラットを代表するスポットとして地元の人にも親しまれている「ダラット大教会」。ダラット大教会は建物の先端に鶏の形が付いていることから、地元の人々から「鶏教会」と親しみを込めて呼ばれています。鶏教会はフランス植民地支配時代にフランス人がこの町に建設した最も代表的な建築物の一つです。

この教会はヨーロッパの17世紀頃の建築様式として建てられました。教会の敷地は十字型であり、幅14メートル、長さ65メートル、、鐘楼の塔の高さは47メートルです。その鐘楼からダラット市が一望できます。壁面には色鮮やかなステンドグラス70枚が嵌めこまれ、観光客の心を奪っています。しかし、この教会の最も独特なのは地面から27メートルの高さの屋根に鶏の形が付けられたことです。南部ドンナイ省の観光客グェン・テイ・ホン ( Nguyen Thi Hong) さんは次のように語りました。

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「この教会に行くと観光客はいい気持ちになります。独特な建築様式をもつこの教会を訪れると、ダラットの文化をより深く理解できるようになります」

ダラットには鶏教会の他、他にも有名な教会があります。それはドメーヌドマリー教会です。この教会はヒマラヤ桜という意味のベトナム語で「マイアイン」（Mai Anh） 教会とも呼ばれています。ヒマラヤ桜がたくさん植えられている丘に教会が建っているからです。教会の敷地面積は12ヘクタールです。

教会は西洋の17世紀の建築様式とテイグェン地方の少数民族の建築様式が融合され、建てられたものです。特に、この教会の屋根はテイグェン地方の合掌造りの屋根とまったく同じ形をしています。

これにより、この教会はダラットならではの独特な建築様式を持っています。ホーチミン市の観光客グェン・クアン・ホア( Nguyen Quang Hoa) さんは次のように語りました。

（テープ）

「ダラットの最もお気に入りは地元の気候と親しみやすい人々です。また、ダラットにあるドメーヌドマリー教会を幾度も訪れましたが、行く度に異なった味わいを感じます。この教会は落ち着いていて、神聖な雰囲気に包まれています」

建設されて以来、この教会の壁はずっと濃いピンク色で保たれています。太陽の光が照られた時、この教会が明るくなり、ダラットにある他の建築物と容易に区別できます。

ダラットにある教会は地元のキリスト教信者がミサや礼拝を行う場としてだけでなく、景色と溶け合ってこの町の有名な観光スポットの一つとなっています。