(VOVWORLD) -北部港湾都市ハイフオンは多くの独特な建築物が残されています。その中で、ベトナムの伝統建築を取り入れたインドシナ様式の建物から、19世紀の「モダニズム」の影響を受けたものまで、様々なスタイルの建築様式があります。
フランス植民地主義者の支配下に置かれた時代、港湾を持つハイフォン市はベトナムの最も重要な都市の一つでした。ハイフォン市の建築様式にはハノイとホーチミン市のように、フランス風の建築様式がある建物がたくさん建設されました。ハイフォン市建築家協会のボー・コク・タイ会長は次のように語っています。
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「1940年代に、フランス人の建築家はハイフォン市を当時のサイゴン市、現在のホーチミン市とハノイのように第1級の都市として建設しました。現在、ハイフォン市はフランス植民地時代に建設された古い町並みの維持、保存に力を入れています。ハイフォン市はこれらの地区で高層ビルの建設を制限しています」
タムバック通り(写真:thegioidisan.vn) |
現在、ハイフォン市にあるタム・バック通りとリ・トゥン・キェット通り沿いにはフランス植民地時代に建設された多くの建物が残されています。長い歴史を経てきましたが、これらの建物が昔のままの建築様式が保たれています。ハイフォン市建築家協会のグエン・タック・ギェップ会員は次のように語りました。
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「フランス植民地時代にハイフォン市で建設された建築物はいずれもその時代の建築様式を持っています。現在、これらの建築物は昔のままの姿が保たれています。」
ハイフォン市におけるコロニアル様式の代表的な建築物としてあげられるのが市民劇場、ハイフォン博物館、ハイフォン駅です。ハイフォン博物館のグエン・バン・フォン館長は次のように語りました。
(テープ)V6 25-31/10 KPVN ONG PHUONG
「ハイフォン博物館の建物は100年前に建設されましたが、昔のままの建築様式が保たれています。かつて、この建物は銀行として建設されました。これはハイフォン市のコロニアル様式の代表的な作品の一つです」
市民劇場(写真:dangcongsan.vn) |
現在、ハイフォン市はベトナムにおける5つの中央直轄都市の一つですが、ハイフォン市の発展がハノイやホーチミン市などの大都市と比べてあまり早くないため、古くからの多くの建築物が依然として保存されています。ハイフォン市の文学芸術協会のホアン・ベット会長は次のように語りました。
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「ハノイにはホン川にかかるロンビェン橋がありますが、ハイフォン市の市民はタムバック川があることを誇りに思っています。もし、ハイフォン市にはコロニアル建築の建物がなければ、ここでの建築物の多様性は欠けることでしょう」
北部最大の港湾都市であるハイフォンは依然として落ち着いた雰囲気に包まれる古い町並みが残されています。これはハイフォン市に一度足を運ぶ人々にとって特別な印象を残すことでしょう。