南部キェンザン省フーコク島は美しい自然風景に恵まれているだけでなく、ベトナムで調味料として用いられている小魚を塩漬け発酵させた魚醤(ぎょしょう) ヌックマム、胡椒、お酒など多くの名産品があります。これらの名産品はこの島に観光客を魅了する要素の一つとなっています。

フーコク島でのヌックマム生産はおよそ200年前に始まりました。フーコク島のヌックマムは国内外で知名度が高いです。フーコク島にあるヌックマム生産工場に林立する高さ3メートル近くあるヌックマム用の木の樽を目にする観光客のだれもが深い印象を持ちます。ヌックマムを生産する主な原材料は魚と塩です。それぞれの魚の種類により、それぞれに味が違うヌックマムができます。フーコク島のカイホアンというヌックマム生産会社のホー・キム・リェン社長は次のように語りました。

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「フーコク島のヌックマムは伝統的生産技術で作られています。ヌックマム生産からの収入は観光運営と比べて低いですが、先祖代々の伝統的職業ですから、維持しなければならないと思います。わが社は国内外の消費者の要求に答えるため、製品の品質向上に絶え間なく取り組んでいます。特に、ここに行く観光客はフーコク島の独特なヌックマムの味を味わうことができ、誇りに思っています」

フーコク島は南部メコンデルタ地域で胡椒が最も多くとれる所です。この島で栽培される胡椒の品質は他よりよいと評されています。胡椒畑の見学はいつもフーコク島の観光ツアーに盛り込まれています。胡椒はフーコク島の特産品のひとつです。フランス人観光客ヴィンセントさんは次のように語りました。

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「フーコク島の胡椒は有名な特産品ということを知っています。ここで栽培されている胡椒は特別な味があり、大好きです。今回、胡椒を買って、友人に贈ります」

フーコク島の胡椒栽培者は胡椒を採ってから、およそ10日間太陽光に晒してから、ほこりなどを取るため、ざるに入れます。胡椒の加工はすべては手作業で行われます。フランス人の観光客ルフィーノさんは次のように語りました。

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「ここに来て、胡椒の加工作業を目にして、嬉しく思っています。私は胡椒の味が大好きです。ここに来ると多くの種類の胡椒を知るようになりました」

テンニンカの果実、ベトナム語でシムという実から作られたお酒やジャムもフーコク島の特産品です。フーコク島に足を運ぶ観光客はこのシムの実から作られた製品を一度味わいたいのです。シム畑の所有者の一人であるグェン・タイン・ソン( Nguyen Thanh Son) さんは次のように語りました。

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「現在、シムの実からできた製品はヌックマムと胡椒についで、フーコクの有名な特産品となりました。シムの実からワインやお茶、ジャム、シロップまで様々な製品があります。シムの木は自然に生えているので、無農薬です。その他、このシムの実の栄養価値は高いです。この前に、自然に生えているシムの木の収穫量は低いから、現在、地元の人々は自分の畑でシムを栽培するための研究をしています」

フーコク島に足を運ぶ観光客はこの島を後にする時、だれもがフーコクならではの特産品を入手して帰ることでしょう。