(VOVWORLD) - 美しい自然風景と豊富な動植物があるこの公園は国内外の観光客にとって、魅力的な目的地となってきました。
プーマット国立公園は中部ゲアン省ビン市から西南へ約120キロの所にあり、ベトナム北中部の中で最も大きいな森林です。この公園はユネスコ=国連教育科学文化機関により、2007年生物圏保護区として認定されました。美しい自然風景と豊富な動植物があるこの公園は国内外の観光客にとって、魅力的な目的地となってきました。
(写真:zing.vn) |
プーマット国立公園はチュオンソン山脈の東側に位置し、ゲアン省のコンクオン県、アインソン県、トゥオンズオン県にまたがります。プーマットとはタイ族の言葉で、「高い坂」という意味があります。プーマット国立公園が2002年に設立されました。
プーマット国立公園の総面積は19万4千ヘクタールです。プーマット国立公園の標高は1840メートルで、一年中、雲に覆われています。プーマット国立公園には2400種の植物があり、その中の37種はベトナムの絶滅のおそれのある野生生物の種のリストである「レッドリスト」に、20種は世界の「レッドリスト」に記載されています。プーマット国立公園の動物も豊富で、その中で、世界で最も絶滅の危機に晒されている大型哺乳類動物の一種であるサオラ(Pseudoryx nghetinhensis)を始め、240種の哺乳類が生息しています。ビン大学の研究者であるカオ・ティン・チュン( Cao Tien Trung)さんは次のように語りました。
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「プーマット国立公園の生物多様性が非常に高いです。ここには世界でも希少な遺伝子と生態系が保存されています」
プーマット国立公園の中心地にはザン川があります。この川は美しい滝や谷川を作り出しています。また、国立公園の中には温泉や洞窟もあり、観光発展に有利な条件を作り出しています。ゲアン省の観光部門の幹部であるグェン・バン・ビンさんは次のように語りました。
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「プーマット国立公園は登山、原生林の探検、キャンプなどの観光発展の潜在力が豊富です。現在、ベトナムを始め、世界の観光分野には大自然への回帰という観光の傾向が盛んになっています。そうした理由で、プーマット国立公園の観光が今後も発展することでしょう」
(写真:zing.vn) |
プーマット国立公園を囲う、バッファーゾーン(緩衝地帯)にはタイ族、コーム族、ウオ・ドゥ族など多くの少数民族の人々の村々があります。ここに住む各少数民族の人々は昔のままの伝統的風俗習慣を保存しています。ここをおとずれると観光客は忘れがたい体験ができます。ハノイの観光客ゴー・ティ・キム・ホン( Ngo Thi Kim Hong) さんは次のように語りました。
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「ここに住むタイ族はサップという踊りと地酒を飲むという習慣があり、印象深いものです。また、タイ族の村を訪れると出会い、彼らの手織り物が好きです。タイ族の手織り物が本当にきれいです」
自然のままの美しさが保存されているプーマット国立公園は国内外の科学者にとって、生物の多様性を研究するための理想な場所となっています。美しい自然風景、地元の独特な文化をもつプーマット国立公園は国内外の観光客にとって魅力的な目的地となることでしょう。