(VOVWORLD) -モクチャウ国家観光地は草原の涼しい気候があり、保養観光を発展させる理想的な条件に恵まれています。
首都ハノイからおよそ200キロに位置する北部山岳地帯にあるソンラ省モクチャウ県とバンホ県にまたがるモクチャウ国家観光地の総面積はおよそ20万ヘクタールで、独特な自然風景に恵まれた他、民族色豊かな各少数民族の居住地です。
モクチャウ国家観光地は北部丘陵地帯と山岳地帯の観光発展の原動力になり、地元の経済社会発展と住民の生活水準の向上、国防安全保障に寄与するとされています。
モクチャウ国家観光地は草原の涼しい気候があり、保養観光を発展させる理想的な条件に恵まれています。ここには広々とした高原、青々とした草原、緑あふれる茶畑、山々を覆う桃の畑、スモモの森、梅の畑があります。ここには多くの滝、洞窟、国家自然保護区など多くの景勝地が密集しています。また、ここには多くの歴史遺跡もあります。
モクチャウ県はタイ族、ムオン族、モン族、ザオ族、コムー族など多くの少数民族の居住地です。それぞれの民族は昔からの風俗習慣、祭り、伝統的文学など独特な伝統的文化を持っており、観光客を魅了しています。モクチャウ国家観光地管理委員会所属観光振興計画課のゴ・タイン・ダオ課長は次のように語りました。
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「モクチャウ国家観光地には滝、洞窟、よい天候、豊富な天然資源など観光発展に豊かな潜在力を持っています。その他、ここには多くの種類の農産物を生産する所で、エコツアーの発展に有利な条件が整えられています。現在、国内外で、グリーンツアーやエコツアーが発展しています。」
2025年をめどにモクチャウ国家観光地の建設が終了するという目標を遂行するため、現在、この観光地の管理委員会は観光地の整備を進めると共に、ピーアール活動を強化しています。先ほどのゴ・タイン・ダオ課長はさらに次のように語りました。
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「私たちは観光活動に情報通信技術を導入し、デジタル化を進めています。これにより、2つの活動を強化しています。第一は「モクチャウ360」というオンライン観光ツアーを作成するということです。これを通じて、観光客は自宅でも本物のようにモクチャウを探検できるようになります。第2は有名なブロガーと連携して、モクチャウの美しさを広報することです」
注目すべきことはモクチャウ国家観光地建設プロジェクトを実施している際に、自然環境の保護、地元に住む各少数民族の伝統的文化の保存が重視されているということです。モクチャウ国家観光地管理委員会所属観光振興計画課のゴ・タイン・ダオ課長は次のように語りました。
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「文化保存のため、2つの活動を行っています。第一は地元の住民に対し、伝統的文化の保存に取り組むよう働きかけること。第二は地元の住民に対し、コミュニテイー・ベーズド・ツーリズムの経営を案内することです。例えば、2020年、私たちはアン村のコミュニテイー・ベーズド・ツーリズムの観光地を建設しました。」
ソンラ省の行政府、モクチャウ国家観光地管理委員会など関連各機関の取組により、モクチャウ国家観光地の運営にあたりいくつかの成果を収めてきました。2019年、同観光地を訪れた観光客の数は120万人に達し、2020年をめどに観光客120万人を迎えるという目標を1年前倒して実現しました。
2020年に入り、国内外の観光部門は新型コロナウイルス感染症の拡大により甚大な被害を受けるという背景の中で、モクチャウ国家観光地を訪れた観光客の数は依然として85万人に達しました。これらの初歩的な成果はモクチャウ国家観光地が今後も引き続き発展する土台となる一方、励ましにもなることでしょう。