子犬を祀る神社

(VOVWORLD) -伝説によりますと、この神社は今から1000年前に、リー・コン・ウアン王が即位し、都をハノイの前身であるタンロンに遷都することにまつわる子犬を祀るところです。
子犬を祀る神社 - ảnh 1

ハノイ市内にあるテイ湖(西湖)とチュクバック湖は詩的な風景をかもしだすだけでなく、多くの史跡がある所でもあります。中でも、子犬を祀る神社は独特な遺跡です。

伝説によりますと、この神社は今から1000年前に、リー・コン・ウアン王が即位し、都をハノイの前身であるタンロンに遷都することにまつわる子犬を祀るところです。戌年である2018年に、この神社が改修されました。

子犬神社はチュクバック湖の北側に浮かぶ小さな島にあります。この神社はリー王朝時代に建立されました。伝説によりますと、北部バクニン省デインバン村には背中に天子という漢字がある子犬が生まれました。

これと同時に、リー・コン・ウアン王が母の犬と子犬が紅河を渡り、タンロン城に赴き、神に化したという夢を見ました。そのため、リー・コン・ウアン王は子犬を祀る神社を建立しました。民間文化研究者グェン・フン・ビ( Nguyen Hung Vi) さんは次のように語りました。

(テープ)

「この神社はベトナムの編年体の正史である『大越史記』全書を始め、多くの史書に記載された伝説にまつわっています。リー・コン・ウアン王は戌年生まれており、同王が都をタンロンに遷都した年も戌年でした」

リー・コン・ウアン王は母犬と子犬に関する夢を見たことは縁起がいいと思って、母犬と子犬を祀る神社を建立することにしました。このように、チュクバック湖にあるこの神社ができました。その後、人々は犬の石造を神社に入れて、祀るようになりました。その後、小島にあるこの神社に参拝する人々が少なくなり、神社自体も古くなってきました。

また、犬を祀る信仰も薄くなったため、この湖の周りに住んでいる人々はこの神社を「水の神」と「魚の神」を祀る場所として改修しました。チュクバック湖の周辺に住んでいる市民ブイ・ホン・ソン( Bui Hong Son) さんは次のように語りました。

(テープ)

「子犬を祀る神社はリー王朝時代に建立されたと言われています。2010年のタンロン・ハノイ遷都1000年を記念して、この神社は改修されました。その他、この神社には水の神も祀られています」

子犬を祀る神社 - ảnh 2    神社にある犬の石像

このように語ったソンさんはこれまで数回にわたり、子犬を祀る神社を訪れています。この前、テトがやってくるとこの神社に参拝に行った人々の数が多かったです。ですから、多くの人々は犬は縁起がよく、新年に幸運をもたらすと信じているのです。

しかし、1980年代にこの神社がほとんど壊されましたが、2010年のタンロン・ハノイ遷都1000年を記念して、この神社が改修されました。この神社に行くため、全長18メートルの石造の橋も建てられました。神社には多くの像が置かれました。現在、この神社はチュクバック湖の真ん中にある遺跡として、静かに存在しています。


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