中部高原地帯ティグェン地方ダクラク省のブオンドン県にあるヨクドン国立公園は壮大な自然風景に恵まれる他、豊富な動植物もあり、ティグェン地方の最も魅力的な観光地とされています。
ヨクドン国立公園はダクラク省ブォン・マー・トート市から北西へおよそ40キロ離れた所にあり、メコン川の支流であるセレポク川沿いにあります。この国立公園には森林、山岳、河川があります。総面積115000ヘクタールのうち、97000ヘクタールはフタバガキ科の樹木が生えています。ヨクドン国立公園は貴重な動物を始め、合わせて89種類の動物が生息しています。その中の39種類の動物は絶滅危惧種の動物のレッドブックに記載されています。その中には象の他、虎やブルという雄牛、さるなどがいます。植物の中に、貴重な種類の植物があります。こうしたことから、ヨクドン国立公園は魅力的な観光地となってきました。ヨクドン国立公園の幹部チャン・テ・リエン ( Tran The Lien) さんは次のように語っています。
(テープ)
「ヨクドン国立公園は自然環境や生物多様性の保護と観光発展のため設立されました。農業農村開発省は2010年~2020年までのエコツアー観光発展総合計画を承認しました。これはヨクドン国立公園のエコツアーの開発に重要な意義を持っています」
ヨクドン国立公園にはエコツアー、保養ツアー、アドベンチャー・ツアー、動植物を探検するツアーなど様々な観光が企画されています。
小舟に乗って、ヨクドン国立公園の美しい自然風景を眺めるのは観光客に忘れがたい印象を与えます。冒険好きの観光客はカヤックに乗って、ヨクドン国立公園を流れるセレポックの滝を超えることができます。
その他、ヨクドン国立公園には他の特別な観光ツアーもあります。これは象に乗って、この国立公園を見学するということです。ハノイからの観光客グェン・トゥ・ハ( Nguyen Thu Ha) さんは次のように語りました。
(テープ)
「象に乗るのはちょっと怖かったが、好きです。この観光は昔話のようなものです。象に乗って、ジャングルに入り、木々を眺めながら、木の葉の音や谷川や鳥のなき声などを耳にすることができるからです。これは楽しい体験でした」
その他、観光客はキャンプをしたり、高床式の家に泊まったり、地元の少数民族の特産品を味わったりすることができます。夜になると、観光客はムノン、エデなど地元の少数民族の銅鑼とシンバルの演奏を楽しむこともできます。