この30年間にわたって実施されてきた「ドイモイ刷新事業」の成功は国際共同体から高く評価しています。1986年に行われたベトナム共産党の第6回大会はドイモイ路線の遂行を決定しました。全体的に見れば、ドイモイ事業は歴史的な意義を持つ大きな成果を収めており、国が向こう数年間においても引き続き強く発展できる前提となっています。実際、ベトナム共産党が提唱したドイモイ路線は正しく、創造性を持っており、ベトナムの現状に合致していると評価されています。
革命的決定
ベトナム共産党は、現実を見据えるという精神で、全面的なドイモイ路線の遂行に対する革命的な決定を下しました。その結果、国民は以前より生活が楽になってきました。中部クアンチ省ハイラン県ハイタイ村に住むファム・ティ・ヌ・チュウさんは以前の状況について振り返りました。
(テープ)
「以前、布からタイヤまで何でもが配給されていました。しかし、第6回党大会がドイモイ路線を提唱して以来、国民の生活はすっかり変化しました。」
正しい一歩
1986年の第6回全国党大会で、ベトナム共産党はドイモイ路線を提唱した際に、「経済的思考」の刷新を先に決定しました。経済専門家のボ・ダイ・リュック氏は「計画経済から市場経済へ移行させたことは、ドイモイ路線の遂行に道を開く主張である」と強調し、次のように語りました。
(テープ)
「重要なのは、ベトナムは経済の自由化を良好に実現させたことです。つまり、命令主義、官僚主義、配給制度を撤廃したことです。各企業は、配給制度を導入しなくなり、市場体制に従って運営し、外国との関係を結ばなければなりません。1989年までに、ドイモイ事業が正式に実現されて以来、ベトナムにおける官僚主義、配給制度が撤廃され、市場経済が適用されるようになりました。」
この30年間、ドイモイ事業の提唱者と指導者を務めたベトナム共産党の大きな役割を否定する人がいないでしょう。しかし、ドイモイ事業は個々人の幹部や党員の私事であるだけではなく、全てのベトナム国民のものとなっています。国民の意見や、願望、提案は、党のドイモイ路線の形成に繋がっていると評価されています。
ホーチミン国家政治学院のブイ・ディン・フォン博士は「ベトナム共産党のドイモイ路線の成功は『国民が国の根元である』という見解が常に貫徹された結果である」と述べ、次のように語りました。
(テープ)
「党は国民の正当な要求、願望に応えなければなりません。私たちは、現実に直面し、現実を正しく評価する態度をとる必要があります。総合的な力を持てば、どんな困難でも乗り越えることが出来ます。国民のコンセンサスと支持を得なければ、有利な条件であっても成功しないはずです。」
参入のためのドイモイを継続
今月20日から28日にかけて開催される第12回全国党大会議案は「ドイモイ事業を全面的かつ足並みを揃えて推進する」ということを明記しています。ホーチミン国家政治学院元院長のグェン・チョン・フック博士は次のように語りました。
(テープ)
「全面的なドイモイは多くの分野において相互推進という関係を作り出しています。第12回党大会の議案は『歩調』という言葉を強調しています。この『歩調』は党の路線、主張と国家の法律とのことです。また、経済・政治・文化・社会などの部門が連携しあい、足並みを揃えて実現されるということです。」
ドイモイ事業を全面的かつ足並みを揃えて実現することは国の発展に原動力を作り出すはずです。