すでにお伝えしましたように、21日、ハノイで、第11期ベトナム共産党中央委員会第13回総会が閉幕しました。閉会演説で、グエン・フー・チョン共産党書記長は、今回の総会は成功し、来年の1月に予定されている第12回全国党大会の成功に貢献するであろうとの確信を表明しました。

第11期ベトナム共産党中央委員会第13回総会

党大会の議案は用意万端

チョン書記長は、総会は、第12回党大会に報告される文書議案について詳しく討議し、計画通り準備できたと明らかにしました。議案内容は、第11回党大会で出された決議の実施状況を率直に評価すること、これからの世界とベトナムの情勢について分析・予測すること、国をより着実で急速に発展させるための方向や措置について出すことであるとしています。チョン書記長は次のように語りました。
（テープ）

「大会議案は、社会主義を志向する市場経済の発展方向、成長モデルの刷新、経済構造の転換、工業化と現代化事業の促進、人材育成、科学技術の応用、平等社会の実現、社会管理の効果向上、天然資源の管理と環境保護の強化、自然災害の防止対策、気候変動対策などについていろいろな追加を出しました。また、大会議案では、多くの経済セクターによる市場経済を国際社会への参入を強化する方向で発展させることが明らかにされました。この市場経済では、国家は、経済体制の構築と完備、平等で透明な経営環境づくり、政策などの利用による経済調整、環境保護、平等な社会と進歩の実現などにおいて重要な役割を果たします。」

総会で演説したチョン書記長

国民の、国民による、国民のための法治国家の構築

党建設と政治システムの構築について、チョン書記長は、大会議案は、経済発展に伴い、政治システムの刷新を促進させることの必要性を強調しました。それは、社会主義的法治国家の構築、及び、民主主義の促進です。また、国の立法、行政、司法を刷新すると共に、地方行政府と政治社会組織の活動の効果を向上させる必要があります。

党建設についてチョン書記長は次のように語りました。
（テープ）

「第11期ベトナム共産党中央委員会第4回総会で出された党建設に関する決議は引き続き断固として実施しなければなりません。党は、汚職防止対策や、党内の政治的・思想的腐敗の防止、組織と幹部の健全化などをさらに進める必要があります。また、権力の監査システムの整備、及び、権力乱用の防止対策の強化も重要な課題です。」

チョン書記長は、今回の総会で、第11回党中央委員会の指導活動を点検すると共に、第12回党大会に推薦する才能と道徳を兼ね備えた幹部リストを討議・採択したと明らかにしました。また、総会の成功により、第12回党大会の準備作業は計画通り進められていると強調しました。