「精錬で強靭な党建設の促進」は、1月20日から28日にかけてハノイで開催中の第12回ベトナム共産党全国代表大会のテーマで強調されているものです。実際から見ても、これは、ベトナム共産党の存続、発展にとって死活問題といえます。
最近の党大会の政治報告は揃って、党建設事業を重要な問題として位置づけています。具体的には、第10回党大会決議は「党の指導能力や戦闘力を向上させる」を、第11回大会は「党の指導能力や戦闘力を引き続き向上させていく」と明記しました。そして、第12回党大会の議案にも、党建設事業の重要性が再確認されています。
党建設は日常任務
第12回党大会の政治報告案に盛り込まれた党建設作業は「党建設事業の差し迫った問題」に関する第11期党中央委員会第4回総会の決議の実施を継続すものとなっています。この4年間、この決議が効果的に実施され、多くの成果を収め、党員の道徳衰退の防止、汚職防止対策に大きく寄与してきました。また、幹部育成も重要視されています。
特に、この決議は国の発展事業にも役立っていると評価されています。これらの積極的結果に基づいて第12回党大会は6つの中心的な任務を定めています。それらは、党建設事業の促進や、党員の道徳衰退の防止、幹部育成などです。
これに関し、中央理論評議会のグエン・ビェト・トン理事長は次のように語りました。
(テープ)
「最近の各党大会のテーマはいずれも党建設に触れていますが、今大会の政治報告は“精錬で強靭な党建設の促進”を強調しています。“精錬”とは党員の道徳で、“強靭”とは、党の能力です。つまり、“精錬で強靭な党建設の促進”は党建設事業を全面的に促進させていくという意味です。というのは、党の能力や、正しい指導はベトナムの発展を左右するものだからです。」
党の全面的指導の役割向上
今大会の政治報告は第11期党中央委員会第4回総会の決議の実施を継続し、党建設を強化していく決意を強調しています。従って、党建設事業は理論から実践に至るまで全面的に行われます。
政治面で、党は、マルクス・レーニン主義とホーチミン思想の重要性を再確認し、「民族独立・社会主義・ドイモイ(刷新)」を堅持すると強調しています。特に、党員の道徳と能力の向上、個人主義の防止対策、汚職防止対策、浪費防止対策、国の発展事業の要求に応えるための幹部の推薦・育成、党と国民との関係の深化などを最優先課題として見なしています。
ベトナム共産党の元政治局員であるファム・テー・ズエット氏は次のような見解を述べています。
(テープ)
「第11期党中央委員会第4回総会の決議の実施を継続させる必要があります。これを効果的に実施するために、経験を引き出さなければなりません。私の考えで、党員らは国民の手本とならなければなりません。そうすることで、党員の説得力が高まります。また、党内の団結を固める必要があります。これらの措置は、党だけでなく、国の発展事業にも寄与すると信じています。」
こうした中、国民も「“精錬で強靭な党建設の促進”は重要な任務である」と賛同の意を表わし、今大会に期待をかけています。