ドンダ(DongDa)病院
首都ハノイにあるドンダ(DongDa)病院は200人~300人の患者にエイズ検査を行っています。その内約40人~60人の新規エイズ感染者がいます。この数は10年前と比べ低くなってきました。
1年余り前に発病されたグェン・バン・ナムさんは自らの病気について次のように明らかにしました。(テープ)
「エイズに汚染された注射針による麻薬の回し打ちにより感染したのです。1年余り前に、偶然、血液を検査してもらったところ、発病していることが分かりました。それ以来、ドンダ病院で治療を受けています。」
ナムさんはこのように語りました。
現在、ナムさんの外見だけを見るとエイズ患者であるとはわかりません。ナムさんは「こんなに元気になったのは、ドンダ病院のお医者さんのお陰です。私は、自分がエイズ感染を知ったときに、生きたくなくなったことがあった。しかし、家族とお医者さんの熱心な援助を受けて、麻薬を断絶し、エイズの治療に専念している」と明らかにし、次のように語っています。(テープ)
「ドンダ病院のお医者さんらは患者へのケアに熱心です。毎日、お医者さんらは自分の家族より熱心にしてくれていますよ。」
ナムさんはこのように語りました。
一方、レ・バン・タムさんは、8年前に自分がエイズに感染していることを知り、1ヶ月にわたって、食事が出来ず、生きる意欲も失ってしまう状態にありました。しかし、現在、そのことを思い出すと、自分の行動は誤ったていと後悔しています。というのは、その時、彼には奥さんと子供がいたからです。現在、タムさんは、ドンダ病院で定期的に診療を受けています。タムさんは次のように語っています。(テープ)
「新聞を通して、ドンダ病院にはエイズ専門科があることを知りました。そこで、この病院で治療を受けることにしました。お医者さんらは、熱心にしてくれ、偏見もありませんでした。ですから、私は信頼を持つようになり、自分がより元気になると感じています。」
タムさんはこのように語りました。
ところで、ドンダ病院で診療、治療を受けるエイズ患者は、近代的な技術と良い薬で治療を受けるチャンスがあります。
ドンダ病院感染科のファム・バ・ヒエン科長は次のように語っています。
(テープ)
「現時点で、ドンダ病院のエイズ患者ケア施設は多くの経験を積み、世界の最新技術を把握しているので、エイズ患者の治療が一層効果的になってきました。さらに、医者と患者、及び患者同士の偏見も解消されるようになりました。私達は、エイズ患者を治療を必要とする普通の感染者として見なしています。」
このように語ったヒエン医者は「エイズ患者はこの世の中が好きになり、共同社会に積極的に参入するようになった」と明らかにし、次のように語りました。(テープ)
「エイズに関する情報を全てのマスメディアで宣伝することは、患者が自信を身に付けることを助けています。彼らは、病気を隠したいと思ったり恥ずかしいと思う気持ちがなくなり、診療所に病気を診てもらう準備が出来るからです。喜ばしいことは、エイズ患者のケア・治療施設の治療作業が効果的になったことです。」
ヒエンさんはこのように語りました。
ドンダ病院感染科に入院するエイズ患者は同病院の幹部や医師の熱心さにより、健康面でも、精神面でも改善されることでしょう。