ザライ省ドゥックコ県における貧困解消

(VOVWORLD) -2021年末現在、ドゥックコ県には2900戸を超える貧困世帯があります。その内2600戸は少数民族の世帯です。

中部高原地帯テイグエン地方ザライ省ドゥックコ県は、貧困世帯の割合が同省で最も高い地方となっています。そこで、同省の行政当局は、迅速かつ持続可能な貧困解消の推進に注目しています。

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2021年末現在、ドゥックコ県には2900戸を超える貧困世帯があります。その内2600戸は少数民族の世帯です。同県行政当局は、2021年~2025年期に、貧困世帯の割合を年平均2%以上、少数民族居住地における貧困世帯の割合を3%以上削減する目標を設定しています。

この目標を達成するためにドゥックコ県は、様々な方策を講じ、今では多くの世帯が貧困から脱出し、安定した生活を送っています。クレル村で暮らすロ・ラン・イエさんの一家はその一例です。ご主人が亡くなられたため、彼女は一人で3人の子どもを養育しなければなりませんでしたが、収入は不安定で、生活費を賄うことができないという状態でした。

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2019年、彼女は、村にあるゴム生産会社に採用されました。安定した仕事を得られたため、社会政策銀行から5千万ドン、約27万円の融資を受け、コーヒーの栽培を始めました。現在では安定した収入のほか、繁殖用の牛も購入し、飼育しています。

イエさんは次のように語っています。

(テープ)

「2020年、私が家を建てようとしているのを知ると、会社は建設費を補助してくれました。安定した住まいを持って会社で真面目に働く一方、牛の飼育、コーヒーの栽培を行っています。現在の収入は子どもの教育費を払ってもまだ余裕があります。昨年、我が家は、貧困世帯のリストから抜け出すことができましたよ」

持続可能な貧困解消を目指して、この間、ドゥックコ県の関連機関は、貧困世帯にコーヒーの栽培を奨励し、コーヒーの木の栽培技術、手入れの仕方などを教える訓練コースを開きました。また、社会政策銀行は貧しい家庭の生活を補助するために、低金利で融資を行いました。

クレル村のロ・マ・カック村長は次のように明らかにしました。

(テープ)

「現地では作物の栽培用地が日々減っていく一方、人口は増えつつあります。栽培用地が減るにつれて、住民の収入も減ります。ですから、私たちは、若者たちに対し貧困状態から脱出するためには、必死に勉強するしかない、中学を卒業したら会社で働くことなどを奨励しました」

クレル村全体には、2100世帯がありますが、そのうちの35%の人口は少数民族出身者です。同村の貧困世帯率は13.4%と高い水準です。クレル村人民委員会のグエン・トウイ・ロアン委員長は、今年中に、行政当局が47世帯に相当する貧困世帯率の2.2%を削減することを目指していると明らかにし、次のように語りました。

(テープ)

「この目標を達成するために、私たちは、住民らに対し畜産と作物の生産への科学技術の導入を宣伝します。また、現地にある会社や工場と連携して、農業用地を持っていない貧しい人々に仕事を斡旋する方針です」

ザライ省労働傷病軍人社会事業局のファム・チャン・アン副局長は、同局が貧困解消事業において各地方と共に歩んでゆくと明らかにし、次のように語りました。

(テープ)

「労働傷病軍人社会部門は、貧困解消に向けた具体的な方策を提出できるように、現地の行政当局や党委員会をサポートします。同時に、貧しい人々の生産活動を補助するために、各レベルの祖国戦線、団体などと連携して企業や、コミュニティからの支援を働きかけていきます」

ドウックコ県は、2021年~2025年期の少数民族である貧しい世帯の急速な削減のための行動プログラムを展開するとともに、少数民族居住地における農業生産の効率向上、および持続可能な貧困解消を目指して、住民の生産活動を補助すると共に、現地住民が栽培したコーヒー、カシューナッツなどの主力農産物の安定した消費先の開拓を支援する方針です。     

            

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