チャム族のコミュニティの貴重な本書の保存場所であるインラハニ図書館
ニントアン省ニンフォック県フォックザン町のミギエップ居住地にあるチャム族の書物を保存するインラハニ図書館はチャム族の建築様式で設計されています。この図書館は、チャム族の数多くの貴重な書籍があります。図書館のオーナーフ・ナン・チュエさんは次のように明らかにしています。
(テープ)
「チャム族の人々は、生活上で色々な困難があったため、本を買うお金がなかなか手に入らないのです。それに、本を借りるために、数十キロ離れた所にある町の図書館に行かなければなりませんでした。そのようの中、詩人でありチャム族の文化研究者でもある私の父は数十年にわたってチャム族の数多くの書籍を収集し、保管しています。それをきっかけに、父の支援を受けて、この図書館を設立することにしました。」
設立以来のこの10年間にわたって、図書館は百科全書事典、ベトナム各少民族の民間文化集、チャム文化研究、チャム族の教科書、叙事詩、チャム族の長歌など8000冊にも及ぶ各種書籍があります。チュエさんによりますと、この図書館の設立はチャム族の読書のニーズに応えるだけでなく、チャム族の人々に自分の民族のルーツについて理解してもらうことが狙いです。ミギエップ居住地管理委員会委員長であり図書館の常客でもあrハン・バン・リュアンさんは次のように明らかにしています。
(テープ)
「インラハニ図書館は現地住民にとって大いに役立っています。というのは、図書館は、手書きの古い本、チャム族の自習書、文化、歴史など色々な本書があるからです。この図書館は私たちにとって本当に貴重なものですよ。」
図書館に並べられる殆どの本は教師、文化研究者などから、寄贈されたものです。先ほどのチュエさんは次のように明らかにしています。
(テープ)
「図書館の場所は知り合いから借りた家です。そこで、本の紹介や管理はまだ良好に行われなかったのです。今後、この図書館を庭付け空間へ移転させる予定です。涼しくて静かな場所を作って、庭の手入れをしながら、読者に面白い本を紹介してゆきたい計画です。」
チャム族向けのインラハニ図書館はチャム族の人々の知識向上に寄与するだけでなく、チャム族の研究者にも役に立っている場所の一つとなっています。