フンイエン省にあるタンロン2号工業団地のDaikin ベトナム社でのエアコン組立 (nhandan.com.vn)

フンイエン省では2019年に、経済成長率はおよそ9.6％、一人当たり所得は年平均約7400万ドン、日本円で34万2200円程度に上る一方、貧困世帯の割合は、1.9％だけに留まっています。また2020年の上半期に、新型コロナウイルス感染症の影響を受けたものの、多くの分野はかなり高い成長を遂げています。特に、経済成長率はおよそ7％に達し、高い水準にあります。同省は、全国における依然として最も魅力的な投資先となっています。

フンイエン省人民委員会のグエン・バン・フォン委員長は次のように語りました。

(テープ)

「2020年の上半期に、我が省への外国投資誘致は全国で高いレベルに立っています。また、この期間に、新規設立された企業の数は500社を超えました。この数は、破綻された企業の数と比べ数倍増となりましたよ。その他、フンイエン省は、新型コロナの影響で困難な状態に陥られた企業の再構築、生産の安定のために減免税を実現しました。」

こうした成果を収めたのは、同省の発展方向に頼ったことにあります。一方、フンイエン省における外交活動は、現地の経済社会発展に大きく貢献してきました。先ほどのフォン委員長は次のように明らかにしました。

(テープ)

「この数年間、国外在留フンイエン省出身の人々は、故郷の発展事業に向けた様々な活動を行ってきました。彼らは、毎年、故郷に多くの金額を送金しました。また、国外在留多くの人々は、フンイエン省において生産活動に投資を行い、数千人の雇用を創出しています。」

他方、フンイエン省は、文化交流活動などに注視しています。同省は、日本の秋田県にかほ市との間において、経済、文化、教育、スポーツ等の各分野で協力すること を「友好交流、及び、相互協力に関する覚書」を締結しました。その他、ベラルーシなどとの文化交流活動をよく行ってきました。

フック首相とフンイエン省の指導部との会合の様子＝nhandan.com.vn

フンイエン省は、今後の方向について、工業発展、投資誘致に集中的に行う方針です。去る4月に開かれた同省の指導部との会合で、グエン・スアン・フック首相は「フンイエン省は、発展のための多くの潜在力や、メリット、高品質の人材に恵まれる地方である。これらは、同省が工業、農業、サービス業の発展に向けた有利な条件である」と認めました。フック首相は次のように語りました。

(テープ)

「フンイエン省は、さらなる高い目標を設定しなければなりません。投資の多様化、特に、現地の潜在力に見合う大規模な投資プロジェクトを選択する必要があります。そこで、同省は、全国に先駆けて、軽工業、農産物加工産業、ハイテク農業、交通運輸、観光、サービス業、教育、高品質医療が発達する地方の一つになるように取り組まなければなりません。」

現段階では、フンイエン省は、新型コロナ対策と経済回復を両立させるという二つの目標を実現しています。同省の国際参入プロセスは、経済社会発展、住民の所得向上に重要な貢献をしてきました。フンイエン省は、国際社会に積極的に参入する一方、伝統的文化を維持、発揮しています。