あまりよく知られていない博物館でありながらもハノイで最も魅力的な博物館の一つであるのがベトナム女性博物館です。ホアンキエム湖から500メートルほどのところにあるこの博物館は、1995年にオープンしました。建物は受付のあるホールから左手の階段を上がったところが1階で、1階から3階が常設展示となっていす。
博物館は、家庭における女性、歴史上の女性、女性のファッションという三つで構成され、それらはそれぞれの儀式や婚姻風習、出産、家庭生活、伝統的衣装、女性に関する戦争中の物語などのテーマに細かく展示されています。ベトナム共産党のプロパガンダポスターのコレクションはベトナム語、英語、フランス語で説明されています。
また、現代の社会問題となっているの女性の人身売買問題、天秤棒を担く路上で高いをする女性たち、独身女性、移住問題などのテーマ扱っています。現在、ベトナム女性博物館ではおよそ2万5千点の資料や現物が保存されています。
これについてベトナム観光総局のグェン・マィン・クォン副局長(Nguyen Manh Cuong)は次のように語りました。
「テープ」
「この博物館はベトナムの他の博物館と比べて、新たな展示のし方をやっていて、参観者に親近感を与えます。観光専門家として私たちの評価を見ますと、この博物館は国内外観光客にとって魅力的な観光スポットだと思います」
クォン副局長はこのように語りました
建物は大きいのですが博物館としての展示スペースは本館の2階から4階までで、全体的には決して広くもないため見やすい方でしょう。ただ民族衣装など の展示が多いこともあり、各フロアには必然的にマネキンのような人形がたくさん立っていています。
革命や戦争時の女性の活躍に関する展示ももちろん豊富ですが、他にもベトナムの農業を含めたそれぞれの生産の場における労働力としての女性の重要性、必要性をここ で今一度強く訴え、言葉と映像と人形を駆使してこれでもかと表現しきっている点が独特です。
ベトナムへの理解に欠かせないベトナム女性の役割はもちろん、 その強力なパワーの秘密までもが怖いくらいに伝わってきます。
ベトナム女性博物館のグェン・ビク・バン(Nguyen Bich Van)館長は次のように語りました。
「テープ」
「私たちは展示するとともに、博物館の活動を積極的に充実させています。これにより、観光客へのサービスとしてレストランがあります。その一方で、子供たちの診療所もありますよ」
バン館長はこのように語りました。
先頃、世界最大のトラベルサイト・トリップアドバイザーはベトナム女性博物館を「ハノイにおける2012年の一番魅力的な観光スポット」として選びました。これはベトナム観光部門に対して喜ばしいニュースとなっています。これについて、VE DEP VIET観光会社のラ・コク・クォン社長は次のように語りました。
「テープ」
「女性博物館の拡張と新たな展示方法に驚かせました。今後、ハノイの観光の発展を目指す中で、博物館と緊密な連携を結んでゆきたいのです」
クオン社長はこのように語りました
博物館で展示されている現物を通じて、ベトナム女性の暮らしや知恵など、特徴的な文化の理解を深めてゆくことでしょう。