各地における臓器提供運動

(VOVWORLD) -死後、脳死後の組織・臓器の提供は、臓器移植を必要としている数多くの患者の命を救える人道的な行動であるとされています。今年、全国各地において臓器提供運動が広がってきました。従って、臓器移植件数は日々増加しています。
各地における臓器提供運動 - ảnh 1

ファム・ミン・チン首相は2024年5月19日、ハノイ市内のベトドク友好病院で、臓器提供ドナー登録を呼びかけるイベントに参加しました。ここで、チン首相は、死後・脳死後の組織・臓器の提供に関するドナー登録を行い、国民にも登録を呼びかけました。その後のわずか2週間で国内のドナー登録数がおよそ1万人に増加しました。北部クアンニン省では、1300人余りの医療従事者がドナー登録をしました。

ある医療職員は次のように語っています。

(テープ)

「自分が死んだ後でも、他人の命を救うことは素晴らしい行動だと思うからです。それに加えて、臓器移植を希望している数多くの患者がいますから。死後、脳死後の組織・臓器の提供は極めて人道的な行動です。私にとってこれは、生活に謝意を表明するやり方です」

各地における臓器提供運動 - ảnh 2ドンさんと息子の遺物

全国における臓器提供者のお手本や物語などは、脳死患者の親族を含むコミュニティの心を動かしました。クアンニン省に住むズオン・クアン・ドンさん夫婦には事故の理由で脳死の状態になってしまった息子がいました。当時、ドンさん夫婦は、他の患者に生きるチャンスを与えるように、息子の臓器を提供することにしました。

ドンさんは次のように語っています。

(テープ)

「息子の臓器を移植された人が元気になるよう望んでいます。臓器提供は必要な行動であると思います。息子はこの世を去ってしまいましたが、他人の体の一部となっています」

一方、中部トアティエンフエ省フォントオイ町赤十字協会会長であるフィン・ゴック・チャンさんは、地元におけるドナー登録をした最初の人です。長年にわたり慈善活動に参加してきたチャンさんは84回にわたって献血した人でもあります。

チャンさんは次のように述べています。

(テープ)

「死後の臓器提供によって他の7人の命を救うことができます。例えば、2つの角膜は、2人の視覚障がい者の失明治療に役立ちます。そう考えたことから、ドナー登録をしました」

各地における臓器提供運動 - ảnh 3

臓器移植は終末期臓器不全の一部の患者の命を救う唯一の方法であるとされています。ドナーが生きている間に提供できる腎臓と肝臓に加えて、他の組織や臓器はドナーが死亡、または脳死している場合にのみ摘出と移植ができます。現在、ベトナム医療部門の臓器移植業務能力は、地域内でも世界中でも高く評価されています。トアティエンフエ省フエ市中央病院は、腎臓移植を初めて実現してからの23年間で、1800件余りの臓器移植を行いました。近年、同省における多くの住民は死後、脳死後の臓器提供という運動に積極的に応えました。

トゥアティエンフエ省赤十字協会のホアン・ビン・フー副会長は次のように語っています。

(テープ)

「私たちは、様々な形式を通じて、住民に死後、脳死後の臓器提供の運動を宣伝しました。ドナー登録の重要な意義、重要性などを説明しました」

臓器移植によって元気になる患者が出てくると、臓器提供の最善の行いがさらに広がるようになります。

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