少数民族居住地の発展を目標にジェンダーの平等を盛り込む
(VOVWORLD) -現在、各省庁は、少数民族居住地と山間部の持続可能な発展に関する2021年∼2030年期の国家目標プログラムに属するプロジェクトを立案しています。女性と子供関連問題を担当するベトナム女性連合会は、これらの国家目標にジェンダーの平等を盛り込むことを提案しました。
少数民族居住地と山間部の持続可能な発展に関する2021年∼2030年期の国家目標プログラムの中で、政府は10件の大規模なプロジェクトを作成しています。その内、少数民族居住地におけるジェンダーの平等は関連各機関から特別な感心を呼んでいます。
ベトナム女性連合会・民族宗教委員会のチョオン・ティ・トウ・トゥイ委員長は「女性、特に少数民族居住地に住む女性は、今なお様々な困難を抱えている。特に、生活上での不平等にさらされている。そこで、少数民族居住地の女性の役割を高める為に、国家目標の全てのプログラムにジェンダーの平等を盛り込む必要がある。」と明らかにし、次のように語りました。
(テープ)
「少数民族居住地と山間部の女性たちは、極めて貧困な地域に住んでおり、情報や法律、教育と接近するチャンスが少ないです。ですから、我々は、ジェンダーの平等を実現しなければなりません。ベトナム女性協会は、ジェンダーの平等、及び女性と子どもに関わる差し迫った問題の解決というプロジェクトの立案と実現を託されています。」
トゥイ女史はまた、「現在、ジェンダーの平等を実現することは、政治システムの幹部たちに、女性の真の役割を深く理解してもらうことが狙いである。これを通して、少数民族居住地の女性たちは、自らの能力と強みを活すようになる。」と明らかにし、次のように語りました。
(テープ)
「山間部の持続可能な発展過程に女性の役割やメリット、経験を活用する必要があります。こうしたことは、女性の主体的な社会参加の取り組みを促すからです。」
一方、世界銀行ベトナム事務所の社会発展専門家であるグエン・タム・ザン氏は「女性が経済活動に参加しないことは、人類の大きな損失の一つである。性差別は、社会的な進歩に貢献せずに、経済や文化などの面で損失をもたらす恐れがある。そこで、国家管理機関への女性の参加を促す必要がある。特に、少数民族居住地の女性と子どもに関するプロジェクトを集中的に実施しなければならない。」との見解を表明し、次のように述べています。
(テープ)
「ジェンダー不平等の状況が残されている地域は、人的資本の損失をもたらします。男女間の生涯所得の格差により世界で160兆ドルの富が失われていると指摘されています。」
少数民族居住地と山間部の持続可能な発展に関する2021年∼2030年期の国家目標プログラムにジェンダー平等を盛り込んで、効果的に実現するためには、全ての幹部や団体の努力が必要とされることでしょう。